対峙する戦力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 22:34 UTC 版)
「グッドウッド作戦 (1944年8月)」の記事における「対峙する戦力」の解説
「グッドウッド作戦」の攻撃艦隊は3群に分割された。ムーア提督は戦艦HMSデューク・オブ・ヨークに乗り込み、艦はHMSインディファティガブル(第1巡洋艦戦隊の司令官ロデリック・マクリガー(英語版)少将の旗艦)・HMSフォーミダブル・HMSフューリアスの艦隊空母、また2隻の巡洋艦と14隻の駆逐艦とともに行動した。第2の部隊はHMSネイボブとHMSトランペッターの護衛空母、巡洋艦HMSケントとフリゲート艦の一団から構成されていた。2隻の艦隊給油船に4隻のコルベット艦が随伴し、2攻撃群を支援するために分かれて航行した。 各航空母艦は戦争のこの時期までに編成された、最大規模のイギリス艦隊航空隊の航空戦力を搭載していた。主要な打撃戦力は第820(英語版)・826(英語版)・827(英語版)・828海軍飛行中隊(英語版)に割り当てられ、3隻の艦隊空母で運用される35機のバラクーダであった。第6海軍戦闘航空団からの2部隊、第1841(英語版)・1842海軍飛行中隊(英語版)が、フォーミダブルから30機のコルセアを飛行させた。合計で48機のシーファイアが第801(英語版)・880(英語版)・887(英語版)・894海軍飛行中隊(英語版)に割り当てられ、インディファティガブルとフューリアスに搭乗した。加えて、第1770(英語版)・1840海軍飛行中隊(英語版)がそれぞれに12機のフェアリー・ファイアフライと12機のヘルキャット戦闘機をインディファティガブルで運用した。2隻の護衛空母は合計で20機のグラマン・TBFアヴェンジャー(グッドウッド作戦で機雷投下部分の任務を負っていた)と8機のグラマン・F4Fワイルドキャット戦闘機を搭載していた。これらの航空機はトランペッターに搭乗した第846海軍飛行中隊(英語版)と、ネイボブ上の第852海軍飛行中隊(英語版)とに分割されていた。 コーフィヨルド(英語版)のティルピッツ停泊地は固く防衛されていた。「タングステン作戦」に先立って11箇所の対空砲、数隻の対空用艦船、そしてティルピッツを航空機から隠す能力を備えた煙幕発生器の仕組みがフィヨルド周辺に配備されていた。攻撃後には追加のレーダ―基地と監視所が設けられ、煙幕発生器の数が増やされた。ティルピッツの対空防御は20ミリメートル(0.79インチ)・カノン砲の追加、航空機攻撃への使用が可能となるように改良された150ミリ(5.9インチ)砲、また380ミリ(15インチ)主砲への対空用砲弾の供給で強化された。ドイツ空軍(Luftwaffe)はコーフィヨルド近傍の飛行場にほとんど航空機を駐留させておらず、またそれらの作戦行動は燃料の欠乏で抑えられていた。
※この「対峙する戦力」の解説は、「グッドウッド作戦 (1944年8月)」の解説の一部です。
「対峙する戦力」を含む「グッドウッド作戦 (1944年8月)」の記事については、「グッドウッド作戦 (1944年8月)」の概要を参照ください。
- 対峙する戦力のページへのリンク