安城農業図書館
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安城農業図書館(あんじょうのうぎょうとしょかん)は、かつて愛知県碧海郡安城町(現・安城市)にあった私立図書館。安城町農会によって運営されていた。正式名称は財団法人安城図書館(ざいだんほうじんあんじょうとしょかん)。
- ^ a b c 日本デンマーク物語 安城市中央図書館
- ^ a b 安城市歴史博物館 1997, p. 20.
- ^ a b 安城市歴史博物館 1997, p. 58.
- ^ 安城市農業協同組合編さん委員会 1983, p. 52-53.
- ^ a b c d 安城図書館誌 1986, pp. 16–21.
- ^ a b c d e f 安城市史編さん委員会 1971, pp. 999–1003.
- ^ a b c 安城図書館誌 1986, pp. 21–28.
- ^ a b c d e f g h i j k 安城図書館誌 1986, pp. 28–39.
- ^ a b c d 天野 1990, p. 96.
- ^ a b c d e f g 安城図書館誌 1986, pp. 39–47.
- ^ a b c 安城図書館誌 1986, pp. 47–49.
- 1 安城農業図書館とは
- 2 安城農業図書館の概要
- 3 参考文献
- 4 外部リンク
安城農業図書館(1931-1943)
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「安城市図書情報館」の記事における「安城農業図書館(1931-1943)」の解説
詳細は「安城農業図書館」を参照 三河国碧海郡の碧海台地には江戸時代まで原野が広がっていたが、1881年(明治14年)に開通した明治用水のおかげで先進的な農業地域に変貌。碧海郡安城町で行われた多角形農業経営手法は、農業先進国デンマークになぞらえて「日本デンマーク」と呼ばれた。全国各地から農業関係者が安城町に視察に訪れ、農会(農会法によって公認された農業団体)が建設した安城町農会館、農事試験場、愛知県立農林学校、農業補習学校、明治用水などを見て回ったという。1932年度(昭和7年度)・1933年度(昭和8年度)の視察者は年間12,000人にも上った。日本列島だけでなく朝鮮・大連・樺太などからも視察者が訪れ、民間人だけでなく農林省や商工省からも視察者が訪れた。 安城町における図書館活動は、1931年(昭和6年)に安城町農会が財団法人安城図書館(通称 : 安城農業図書館)を設置したことを始まりとする。1930年(昭和5年)8月17日に安城農業図書館が竣工すると、1931年(昭和6年)1月4日に愛知県知事から図書館設立許可を得て正式に開館した。1933年度(昭和8年度)には常勤職員が配置されて本格的に開館し、4月1日には館外貸出が開始された。自治体農会が運営する図書館は全国的に見て珍しく、「農業図書館」の名を掲げたものは他に例がなかった。1935年(昭和10年)には文部省によって優良図書館として表彰されている。戦局が悪化した1943年(昭和18年)には、一部の蔵書を3か所に分けて疎開させた。同年9月15日には農業団体法が施行されたことで安城町農会が廃止され、安城農業図書館は閉館となった。 1947年(昭和22年)7月、安城農業図書館の建物は安城簡易裁判所庁舎となった。この建物は安城市に残された明治期唯一の建物であり、文化財としての保存を望む声も強かったが、1972年(昭和47年)に簡易裁判所の移転が決定すると解体されることになった。その後、安城農業図書館跡地には安城市営安城駅西駐車場東棟が建っている。
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