図書館活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 23:09 UTC 版)
図書資料館としての東洋文庫は、漢籍、和書、欧文資料のほか、チベット語、タイ語、アラビア語、ペルシア語、トルコ語などのアジア諸言語文献を蔵書としている。内訳は、漢籍40%、洋書30%、和書20%、その他アジア言語10%となっている。特に現地語文献については多くの言語において早い時期から組織的な収集を行っており、日本有数の蔵書点数を有する。 全種類の資料をあわせた所蔵総数は約95万点であり、5件の国宝と、7件の重要文化財を含む。 また特色あるコレクションとしては、中国関係欧文資料を中心とするモリソン文庫、モリソンの子息が収集した東南アジア関係資料を中心とするモリソン2世文庫、岩崎久弥旧蔵の和古書コレクションを中心とする岩崎文庫をはじめとして、文庫長であった榎一雄などの国内外の研究者・収集家による蔵書群も収蔵されている。 図書の閲覧資格は大学学部生以上である。以前は、継続利用の場合は閲覧証を必要としたが、現在では身分証明書の持参・提示により、継続的な閲覧が可能となった(研究者や研究機関の紹介状を必要とする閲覧証の発行も継続している)。アジア地域の歴史・文化の調査研究を目的とした研究者の利用が多く、閲覧は無料で行われているが、資料の館外貸出は禁止である。文献の複写サービスも行っているが、資料の保存を第一の目的としているので、利用者の側からみると制約が多く、また費用も比較的高価である。ホームページ上で書誌データと画像資料の一部をみることができる。
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