妊孕性とは? わかりやすく解説

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にんよう‐せい【妊×孕性】

読み方:にんようせい

妊娠しやすさ高齢になると低下するとされる


生殖能力、受胎能、妊孕性


妊孕力

(妊孕性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 00:11 UTC 版)

妊孕力(にんようりょく、: fecundity)とは、女性子供妊娠し、健康的に出産することができる能力を呼ぶ。加齢によって、30歳頃から自然妊娠・出産能力は低下していくものである[1][2][3]

概要

妊孕力は子供の出産能力ではなく受胎能力のみの意味で使われることもある。この能力が欠如していることを不妊という。しかし、妊娠自体はしてもどうしても流産してしまう不育症も存在する。妊孕力は、年齢と深く関係がある。その証拠として不妊は、年齢を重ねるにつれて割合が高くなる傾向にある。30歳を超えるころから徐々に減少し、35歳を過ぎると激減し、健康でも早い人から遅い人まで差はあるが40歳前半から50歳前後に閉経になることで妊孕力を完全に失う[4]。逆に40歳になる前に閉経してしまった女性は早期閉経と診断される[5]

妊孕力は女性が30歳前後となる頃から減退する。そのため、不妊の女性の割合は25歳~29歳では8.9%、30~34歳では14.6%、35~39歳21.9%、40~44歳では28.9%と報告されており、30歳から不妊症の増加・自然妊娠率減少する[1]。実際に不妊治療に取り組んでいる30%以上が40歳以上であるとの報告も出ている(日本受精着床学会誌)。

脚注


妊孕性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 14:26 UTC 版)

AYA世代」の記事における「妊孕性」の解説

がん治療その人受胎可能性影響を及ぼすことがあり、その変化一時的なもの永続的なものがある。受胎可能性影響を及ぼすかどうかは、その人の本来もっている受胎可能性治療時の年齢、がんの種類および治療法治療の量(用量)、治療期間、がん治療後経過時間、およびその他の個人の健康上の要因などに左右される。 がん治療は、生殖能力コントロールする生殖器生殖腺に害を及ぼすことがある化学療法(特にアルキル化剤)は、女性卵巣影響与えて卵子エストロゲン分泌停止させたり、若い男性精子精子形成細胞生殖細胞)に損傷与えたりすることがある腹部骨盤脊椎などへの放射線療法は、近く生殖器を傷つけることがある。脳に対す放射線療法は、他のほとんどの内分泌腺機能制御する下垂体損傷することがある生殖器系のがんや骨盤領域のがんに対す手術は、近く生殖器組織神経リンパ節を傷つけることがあるがんの治療用いられるホルモン療法内分泌療法とも呼ばれる)は、月経周期乱し女性受胎可能性影響を及ぼすことがある造血幹細胞移植は、女性卵巣男性精子および精子形成細胞損傷与え可能性のある、高用量化学療法および/または放射線投与を伴う。 米国臨床腫瘍学会は、腫瘍医対し治療関連した不妊の可能性、および生殖能力維持するための選択肢について、生殖年齢の高いすべての人々話し合うこと、および生殖専門医への紹介提供することを奨励している。 女性 AYAがん患者女性には、卵子凍結保存卵子凍結)、胚凍結保存(胚バンクまたは胚凍結)、卵巣遮蔽生殖腺遮蔽)、卵巣組織凍結保存卵巣組織凍結)、卵巣移植卵胞摘出術)、根治気管切除術(根治子宮頸部切除術)などの妊孕性温存選択肢がある。 男性 AYAがん患者男性には、精液凍結保存精子バンク)、精巣遮蔽性腺遮蔽)、体の他の部位放射線治療受けているときに骨盤への散乱放射線から精巣遮蔽するために体の外側保護カバーをかぶせる方法など、精巣精子摘出術(TESE)、精液サンプル採取できない男性のための処置、および精巣組織凍結精巣組織凍結保存)など、妊孕性を維持するための選択肢がある。

※この「妊孕性」の解説は、「AYA世代」の解説の一部です。
「妊孕性」を含む「AYA世代」の記事については、「AYA世代」の概要を参照ください。

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