太陽圏からの離脱とは? わかりやすく解説

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太陽圏からの離脱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 21:46 UTC 版)

ボイジャー2号」の記事における「太陽圏からの離脱」の解説

ボイジャー2号惑星探査ミッション終了したため、現在ボイジャー2号太陽圏越えた領域探査する星間空間ミッションとしてNASAによって運用されており、2012年近く星間空間プラズマ温度測定し太陽圏内のプラズマよりも低温であることや、太陽圏を出る直前プラズマ密度わずかな増加確認していたことなどから、現在は原因調査のため星間プラズマ密度温度測定している。2018年11月11日ボイジャー2号太陽から約178億1320km (119.07au)の距離にあり、太陽との相対速度で15.341km/s (3.236 au/年)の速さ太陽圏から脱出しつつある。ボイジャー1号と同様、特定の恒星目指し飛行しているわけではないが、約61000年後オールトの雲通過し、約298000年後にシリウスから約4光年まで接近するとされている。2020年10月18日現在ボイジャー2号太陽から約150au(224km)の地点慣性飛行続けている。 2010年4月22日ボイジャー2号から地球送信されデータ読み取り不可能な状態になっていることが発見された。5月1日にはその原因観測したデータ地球送信するためのフォーマット変換するシステムに異常があるためと判明したNASAボイジャー2号コンピューター5月19日リセットし23日にはデータ正常に送信されていることを確認したボイジャー2号は、ボイジャー1号と共に太陽系の外から来る紫外線波長域の1つライマンα線観測している。その中には地球からの観測では知られていなかった線源含まれている。ライマンα線は、地球からの観測では、星間物質散乱される太陽放射のせいでうまく捕らえることができないのであるボイジャー2号との通信2030年頃までは保たれるものと考えられている。ボイジャーとの交信いつまで保たれるかは、電力や、燃料などの制約もあるが、一番厳し制約太陽センサー感度だと考えられる。すなわち、同宇宙機は、太陽とりゅうこつ座α星(カノープス)の方向基準地球方向計算し交信用の高利アンテナ地球に向け続けている。 しかし、太陽から同宇宙機離れるにつれ太陽センサーに届く太陽光弱くなり、太陽活動状況にもよるが2013年頃に太陽光強度太陽センサー感度下回る予測されていた。太陽センサー太陽捉えらなくなると、探査機地球方向計算できず高利アンテナ向き地球方向から外れるため、地球との交信途絶することとなる。 2018年11月5日ボイジャー2号ボイジャー1号次いで太陽圏離脱したことが同年12月10日発表された。翌年2019年11月4日には、ボイジャー2号搭載され磁場センサーエネルギー粒子観測装置プラズマ観測装置等の5つ機器から得られデータを基にした研究から、ボイジャー2号太陽圏星間空間の間の遷移領域航行していることが発表されボイジャー2号現在位置日付太陽からの距離(億km)太陽との相対速度(km/s)1996年0105日 71.39 16.060 1997年0103日 75.85 15.987 1998年0102日 80.35 15.921 1999年0101日 84.87 15.862 2000年0107日 89.52 15.811 2001年0112日 94.20 15.766 2002年0104日 98.72 15.729 2003年0103日 103.35 15.696 2004年0102日 108.00 15.666 2005年0107日 112.75 15.635 2006年0106日 117.43 15.606 2007年0105日 122.11 15.577 2008年0104日 126.80 15.550 2009年0102日 131.49 15.520 2010年0101日 136.19 15.493 2011年0107日 140.99 15.469 2012年0106日 145.69 15.449 2013年0104日 150.40 15.433 2014年0103日 155.12 15.420 2015年0116日 160.02 15.497 2016年12月29日 169.27 15.396

※この「太陽圏からの離脱」の解説は、「ボイジャー2号」の解説の一部です。
「太陽圏からの離脱」を含む「ボイジャー2号」の記事については、「ボイジャー2号」の概要を参照ください。

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