大阪国際女子マラソンで女子選手のペースメーカー役として完走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 07:01 UTC 版)
「川内優輝」の記事における「大阪国際女子マラソンで女子選手のペースメーカー役として完走」の解説
2021年1月31日に開催される第40回大阪国際女子マラソンでの川内は、男子選手(ほか岩田勇治・田中飛鳥の合計3名が担当)として初めて日本国内で女子選手のみのマラソン大会において、先頭集団のペースメーカー役を務める事が報道された。さらに、新型コロナウィルス感染拡大予防策による原則的な無観客試合として、従来迄の大阪市内の公道は使用せず、長居公園内に有る周回道路(1周約2.8Km)を15周するコースへと変更した。 その大阪国際女子マラソン本番では、川内を含めた日本男子選手の3人が終始先頭に立ち、参加した女子選手達を先導する形式となる。13Km過ぎ迄、共に2020年東京五輪・女子マラソン日本代表へ選出された一山麻緒(ワコール)と前田穂南(天満屋)の2人が一騎討ちと成ったが、その後一山が前田を突き放し、一山の独走状態に川内と岩田の2名が牽引し、前田には田中1名が誘導となった。中間点の一山は1時間09分35秒で通過、日本女子マラソン記録保持者の野口みずき(2時間19分12秒)を上回るハイペースで突っ走ったが、25Km地点辺りからややペースダウン。終始一山を引っ張る川内と岩田の2人は一山に「頑張れ!」「いけるよ!」等と励ますシーンも見られた。結果、一山の日本記録達成は成らなかったが、当マラソンの大会記録(野口みずきの2時間21分18秒)を7秒更新する、2時間21分11秒のゴールタイムで優勝。川内は一山より47秒の差で遅れて2時間21分58秒と完走、公認記録として認定された。 ゴール後の川内は「一山選手は最後ペースを戻す走りをしてくれた。私自身も大変貴重な経験をさせて貰った。ペースメーカーとして女子選手達を先導した事を、今後自らのレースに生かしたい」と笑顔でコメント。優勝者の一山は「日本記録を破れなかったのは悔しいが、苦しい所で川内さんと岩田さんがずっと私を励ましてくれました。とても有り難かったです」と感謝の言葉を述べていた。なお2月6日には、当大会の完走記録証と記念タオルが川内の元へ届けられている。 翌2022年1月30日決行の第41回大阪国際女子マラソンでも川内は、2年連続で男子選手として第2集団のペースメーカー(ほか寺田夏生など)を務め、2時間24分59秒の公認記録で完走した。
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