大坊古墳とは? わかりやすく解説

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大坊古墳

名称: 大坊古墳
ふりがな だいぼうこふん
種別 史跡
種別2:
都道府県 熊本県
市区町村 玉名市玉名
管理団体
指定年月日 1977.02.17(昭和52.02.17)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S51-12-019[[大坊古墳]たいぼうこふん].txt: 有明海流れこむ菊池川右岸玉名平野に臨む東西にのびる丘陵の南斜面には、装飾古墳集中している。東に永安寺東・西古墳馬出古墳、その西に大坊古墳があり、さらに西側の谷には石貫ナギノ横穴群石貫穴観音横穴などがある。
 大坊古墳は丘陵端部築かれ東西に軸をおく前方後円墳である。前方部を西に向ける。後円部中央から南に向けて複室横穴式石室開口している。古墳全長は約40メートル前方部20メートル後円部20メートル弱、高さ4メートル測る
 石室は、全長約6メートル、奥室は奥行3.4メートル、幅2.7メートル、高さ2.8メートルあり、前室奥行1.3メートル、幅2.2メートルある。側壁安山岩割石積である。奥室内には凝灰岩切石用いた精巧な石屋形があり、その両袖石と内面奥壁及び左右の壁、奥室の正面扉石に赤と青の顔料用いた三角文と円文が描かれている。
 本古墳古くより開口していたが、昭和38年調査され、奥室からは直刀1、鉄鏃一括鉾2、青磁〓(*1)1、金銅環1、金製環、管玉3、前室からは杏葉1、鐙1、刀子1、飾金具1、須恵器高坏2、提瓶1、[[〓(*2)]はそう]1、土師質台付壺1、羨道部から金銅環1、須恵器〓(*1)他が検出されている。また攪乱土中より金製環2、金銅環2、金製垂飾1、管玉など多数遺物採集された。出土品の示すところからすれば6世紀中葉築造とみられる
 本古墳肥後装飾古墳の内でも保存状況がよく、副葬品にもみるべきものであり注目される装飾文様は複雑ではないが、大胆な構成をもっており、芸術的に高く評価されており、装飾古墳として、重要なものの一つである。

大坊古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 22:52 UTC 版)

大坊古墳(だいぼうこふん)




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