基幹バス路線の開設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/14 03:15 UTC 版)
「にいがた基幹バス」の記事における「基幹バス路線の開設」の解説
この事業の一環として計画されたのが、当項で挙げる「にいがた基幹バス」である。 この基幹バスの元となった「中央循環線」は、新潟駅万代口と南口を発着点として新潟県庁舎横のバスバースとを結ぶ路線で、県庁舎が現在地に移転した1985年6月1日に開設された。元々運行系統は別々になっており、それぞれ県庁で折り返し運行を行っていたが、同年10月1日から両系統を統合して循環運行を開始した。一方、市では当時中央区紫竹山にあった新潟市民病院が老朽化したのに伴い、同区鐘木地内で2007年11月1日の移転開院を目指して建設事業を進めていた。前述の中央循環線と、新潟駅南口から新市民病院の建設地を経由して江南区の曽野木ニュータウンに至る「駅南口・曽野木線」の2路線沿線は中央区の人口集積地であり、また繁華街や公共施設、住宅地へのアクセス効率が非常に良いことから、市と新潟交通などは両路線沿線を「基幹公共交通軸」と位置づけて整備する方針を固め、基幹バス路線の開設が決まった。 この2路線にはオリジナル塗色のノンステップバスが導入される事になり、これに伴ってカラーリングデザインの公募が行われた。総勢293点の応募があり、うち一次審査を通過した23点を対象にアンケートを行った上で審査した結果、市内の専門学校生が応募した“夕焼けの中を白鳥が飛び行く姿”を模したオレンジ主体のグラデーションによるデザインが採用された。また愛称も公募され、1,469件寄せられた候補の中から審査により「りゅーとリンク」が選ばれた。新潟市の別称「柳都」と“繋ぐ”を意味する「Link」による造語で、新潟市中心部と中央区南部の公共施設を結ぶ路線網をイメージしている。 運行開始にあたってダイヤ編成も見直された。従来の中央循環線のうち新潟駅前発・川岸町先回りの運行間隔は概ね10分間隔で、南口へ循環運行する便と県庁止まりの便をそれぞれ20分間隔で交互に運行していた。このうち県庁止まりの便を市民病院まで延伸し、古町など中心部と市民病院との間のアクセスを確保した。また、新潟駅から市民病院への主たるアクセスとなる市民病院線(駅南口・曽野木線を改称)は平日昼間20分間隔の運行とし、新潟駅南口 - 南長潟間は同じ新潟市道弁天線を経由する「長潟線」と合わせて概ね10分間隔で運行することになった。こうして、にいがた基幹バスは市民病院の移転開院と同日の2007年11月1日に運行を開始した。なお、オリジナル塗色のノンステップバスは初年度10両を導入した。それ以外は一般塗色のノンステップバスか、一般型車両を使用して運行している。前述のバスロケ「にいがたバスi」には2路線の全便・全車両が対応しており、このうち中央循環線の主要バス停にはこの「バスi」のシステムによる位置表示装置が設置され、2009年3月から運用を行っている。また今後、市民病院線でも位置表示装置の整備を進める予定である。
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