地雷ゲーム「17歩」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 14:00 UTC 版)
「賭博黙示録カイジ」の記事における「地雷ゲーム「17歩」」の解説
手作りの過程を省略した変則二人麻雀。帝愛グループの系列にある裏カジノの社長・村岡隆が考案。 全自動麻雀卓で山を作り、先手と後手を決める(初回のみ決め方は自由。それ以降は、勝った方が次回の先手となる)。そして、先手が左右の2山から好きな牌を1牌めくってドラを決めてスタート。互いに自分の目の前のツモ山1列分(34牌)を使って、3分の制限時間で13枚を選び出し聴牌状態の手牌を作る。手牌が出来たらゲームをスタートし、手牌として使わなかった残りの21枚の牌を先手の者から17巡終えて流局するまで順に切っていく。 性質上、ツモが無いので、和了る時は必然的に相手からのロンのみとなる。捨て牌が21なのに対し攻防は17巡のため、相手のロン牌を5つ以上捨て牌の中に抱えてしまうと、(先に相手が振り込むか、フリテン扱いにならない限り)必ず負けてしまうことになる。 振り込んで決着した場合は賭け金(両者の合意に基づく)を相手に渡さなければならないが、渡す金額は完成された役によって満貫を1単位とした倍率に基づき、跳満なら1.5倍、倍満なら2倍、三倍満なら3倍、役満なら4倍、ダブル役満なら8倍となる。両者とも振り込まないまま17巡を消化すると流局となり、賭け金を倍にして次戦に持ち越す。 その他、通常の麻雀と異なる点は次の通り。 満貫縛りであること。符を考慮する描写はなく、事実上の4翻縛りである。ゲームスタート時で聴牌していることが前提であり立直で1飜は確定なので、あと3飜以上を持つ役を作らなければならない。 ドラも4翻縛りに数えていい。ただし裏ドラは和了後の余禄扱いのため、表ドラと役で4飜以上にならない場合は和了れない。 一発や河底などの一部の偶然役も4翻縛りに含んでいい。 片アガリで満貫到達を狙ってもいい。 フリテンに関するルールは基本的には通常の麻雀と同じ。複数の和了形を持つ手役において、満貫以上になる待ちとそうでない待ちがある場合、満貫にならない方のロン牌を先に切られた場合ロンできないが、その後に満貫以上になる待ちのロン牌を切られてもフリテン扱いとなるため和了ることはできない。 自分で自分のロン牌を切ってしまった場合もフリテン扱いとなる。 ゲーム開始時に聴牌していなくても、立直はしなければならないが、アガリ放棄として続行し流局になった場合でもノーテン立直は問われない(といっても34枚の牌であればほぼ確実に聴牌形を作ることができる)。 天和・地和・海底摸月・門前自摸和・ダブル立直・人和・嶺上開花・搶槓・三槓子・四槓子・流し満貫はない。天和・地和・海底・門前自摸和については、このゲームにツモ上がりが存在しないことによる。 カンがないので嶺上開花、搶槓、三槓子、四槓子もない。また「リーチ後の待ちの変わらない暗カン」も出来ない。 最初に牌を切る時に必ず立直をするが、ダブル立直ではなく通常の立直として扱う(すなわちダブル立直はない)。 相手の捨て牌の第一打で和了った際は人和ではなく、一発の扱いになる(すなわち人和はない)。 河底撈魚は、最後の捨て牌を捨てるのは必ず後手番なので必然的に先手番の時しか出来ない。 常に場風牌は東、門風牌は先手番・後手番に関係なく西で固定。2人だけの麻雀でいちいち変化するのが面倒というのが理由。 親と子の制度もない。和了得点の格差により、レートアップをしていきにくいのが理由。 なお、国士無双十三面待ちや純正九蓮宝燈等はダブル役満扱いなのかどうか、先手が最初の捨て牌で(後手がリーチ宣言をする前に)振り込んだ場合、立直を和了役に加えるのかどうかなどは劇中では触れられていない。
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