土地不足
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:03 UTC 版)
日本の農業の最大の特徴は農地不足であり、耕作中の49,000平方キロメートル(19,000平方キロメートル)は、1988年時点の総土地面積の13.2%にすぎない。しかし、土地は集中的に耕作され田んぼの平野、段差のある斜面、湿地や沿岸の湾など、田園地帯の大部分を水田が占めている。水田以外の農地はテラスと緩斜面を共有、秋には小麦と大麦、夏にはサツマイモなど季節野菜、乾燥米が育てられている。連作が一般的で、そうした作物では豆類とエンドウとを交互に耕作がなされている。 日本の農業は、耕作可能な土地の利用可能性の急速な減少や農業収入の減少など、さまざまな制約に対処しなければならないためにこれを「病気」のセクターとして特徴付けられてきた。余剰米の問題は、過去大規模な稲作の失敗でさえも備蓄資源生産量の25%以上を減らすということはなかったが1970年代から1980年代にかけての日本人の食事環境の大幅な変化によってさらに悪化をたどる。1990年統計では、日本の農産物は67%が自給自足で、穀物と飼料で需要の約30%を供給していた。 農地を統合し生産性を向上させる試みとして、農地銀行としても知られている「農地中間管理機構(農地バンク)」が地方の農業委員会の改革も含め改革パッケージの一部として導入される。これについてイェンツシュは「改革案は、農地の統合で企業を含む無農家の農業従事者によって合理化することになる」としている 。
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