和服における礼装とは? わかりやすく解説

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和服における礼装

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:49 UTC 版)

礼服」の記事における「和服における礼装」の解説

下記は、木村孝 (2010, pp. 6067)に拠る男性既婚女性未婚女性第一礼装紋付羽織袴五つ紋黒留袖色留袖五つ紋振袖色留袖五つ紋) 凖礼装略礼装)・盛装紋付羽織袴三つ紋一つ紋色留袖三つ紋)・訪問着一つ紋紋なし)・付下げ色無地江戸小紋御召一つ紋略装紬などの着物羽織袴 訪問着付下げ色無地江戸小紋御召・紬(一つ紋紋なし既婚女性第一礼装は、黒留袖色留袖で、結婚式列席する両家母親親族仲人夫人黒留袖着用する黒留袖生地には主に一越縮緬用いられ染抜き日向紋表紋)の五つ紋付きとなる。帯は袋帯金銀糸織り込んだ吉祥文様のものを用い長襦袢を白、半襟は白塩瀬羽二重帯揚げ帯締め礼装用の白を用い祝儀用の黒塗骨で金銀張り扇子を帯に挟む。色留袖五つ紋付き二枚重ねにみえる比翼仕立てが正式である。 黒留袖は座ると黒一色になるため、社交の席では華やかな色留袖望ましく色無地付下げ訪問着色留袖の中から適切なものを選べば良いが、平服でも紬や御召ふさわしくないとする考え方もある。紋について、かしこまった席でも一つ紋で十分であるとの意見もある。 男性の場合は、紋付きの一揃いを、昼夜問わず全ての冠婚葬祭用いることができる。男物礼装は、黒羽二重の染抜き五つ紋のきものに袴、角帯である。第一礼装とする場合は、これに黒羽二重の羽織を着る。袷仕立てとし、薄い色の無地凝った羽裏裏地)を付ける。きものの下着鼠色白茶、紺などの色羽二重用い共色裾廻し白絹胴裏とする。袴は正式に仙台平という縞の平織用い通常は襠付きとする。角帯には、西陣織米沢織博多織などの正絹物を選ぶ。襦袢半襟は白、次いで鼠色、紺などの色物がある。足袋は白で、草履畳表用いる。夏は絽の黒五紋付きに絽の夏袴半襟は絽地の白となる。袴を付けないきもの姿着流しというが、略装でも改まった場合は袴をつける。茶席はきものに袴を着用し羽織用いない十徳呼ばれる特別な衣服着用する場合もある。 和服第一礼装勲章等授与を受ける際、勲章等着用規程によりモーニングコート同等に定められ出席者意思選択できる海外式典でもナショナルドレス民族衣装)の礼装として出席できるため、川端康成本庶佑ノーベル賞授賞式紋付羽織袴出席した五つ紋いつつもん) - 羽織または着物背筋の上1つ左・右の袖の裏それぞれ1つ、胸の左・右にそれぞれ1つあわせて5つ家紋を表す。正装三つ紋みつもん) - 羽織または着物背筋の上1つ左・右の袖の裏それぞれ1つあわせて3つ家紋を表す。略装一つ紋ひとつもん) - 羽織または着物背筋の上1つ家紋を表す。略装

※この「和服における礼装」の解説は、「礼服」の解説の一部です。
「和服における礼装」を含む「礼服」の記事については、「礼服」の概要を参照ください。

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