台車・主要機器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 16:15 UTC 版)
「中央郊外旅客会社EG2Tv形電車」の記事における「台車・主要機器」の解説
試作車の主電動機はオーストリアのTSA(Traktionssysteme Austria)が製造した誘導電動機のTME 46-32-4形(300 kw)を使用した一方、量産車は部品の国産化を促進するためプスコフ電気機材製造工場(ロシア語: Псковского электромашиностроительного завода)製のDATE-1U1形(305 kw)が用いられている。制御方式はIGBT素子を用いたVVVFインバータ制御方式が採用されており、スイスのABBによって開発されたものをリガ車両製作工場がライセンス生産した制御装置が使用されている。これにより、従来の抵抗制御を用いた車両から消費電力が15-20%削減されている。 台車の枕ばねは空気ばねが用いられ、乗り心地の向上が図られている他空気圧制御により車体と線路の距離が一定に保たれる。車体の上下運動はレバー型の車軸支持装置や上部のコイルばねによって抑えられる。動力台車には電動機に加えTSA製の変速機(GMK 2-66-495E形)が設置されており、歯車形軸継手によって車軸へ動力が伝達される。 制動装置として回生ブレーキ、電気指令式ブレーキや非常用の空気ブレーキが搭載され、他の制御システムと独立したマイクロプロセッサによって必要な制動圧力を計算する事で信頼性や効率性が向上している。制動に用いられる圧縮空気はエアコンプレッサーによって供給された後、低温下でのバルブの損傷や凍結を防ぐためダブルチャンバードライヤーを用い水分の除去を行ってから制動装置に送られる。また圧力の低下といった緊急事態に備え、車輪にはディスクブレーキ(摩擦ブレーキ)が搭載されている。これらの機器のほとんどはドイツのクノールブレムゼによって製造されたものである。 機器の状態は運転台に搭載された総合診断システム(BLOCK unit)により管理されており、状態は運転台中央のディスプレイに表示される。 動力台車 付随台車
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