台車亀裂
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2017年12月11日、のぞみ34号東京行きは博多駅を予定どおり13時33分に出発したが、その後しばらくして乗務員が異変に気付き、名古屋駅14番線に到着後、そのまま運行を取りやめた。このまま走行を続けるのは危険と判断し、その後1週間に渡って14番線から身動きが取れなくなった。 次々に来る新幹線に対応するため、名古屋駅では通常2つのホームに交互に到着させることで過密ダイヤをやり繰りしている。14番線閉鎖中はそれができなくなったため、上りのダイヤを中心に遅れが生じた。また夜間帯の上りの一部の列車で、通常「のぞみ」が停車しない岐阜羽島駅への臨時停車を行なった。 当該車両はJR西日本所有のN700系K5編成(785-5505)で、その後の検査で台車の亀裂と油漏れが見つかり、国の安全運輸委員会はこれを新幹線では初となる重大インシデントに認定した。 「のぞみ34号重大インシデント」も参照
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台車亀裂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 16:25 UTC 版)
2019年8月23日、ラピートβ41号関西空港行きはなんば駅を予定通り18時に出発したが、堺駅を出発後、最初に車掌が2両目と3両目の連結部付近で異音に気付いた。関西空港駅で折り返しラピートβ50号なんば行となった後、同車掌が3回にわたり異音を認めたため、列車無線で指令に報告。さらに折り返しなんば21時発ラピートβ49号に泉佐野駅から検車係員を添乗させたが異状は確認できなかった。当日入庫後の24日未明の検査で台車の亀裂が見つかり、運輸安全委員会は重大インシデントに認定して調査を行った。南海電鉄は26日までに50000系全車の緊急点検を実施したが、他の編成でも台車の亀裂が見つかっている。運輸安全委員会は、台車メーカー住友金属工業が2005年に台車の補強を行った際に発生した溶接欠陥を起点にして亀裂が発生した、また、車掌が聞いた異音は下り列車基準で2両目と3両目の連結部の渡り板部分にあるガイドピンとガイドの擦れる音であり、台車の亀裂部分と離れていたことから、異音と亀裂との関係はなかったと推定した。これを受け、南海は台車の検査を充実強化するとともに、同型の台車すべてを2021年度中に新製交換する。
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