反対同盟分裂とは? わかりやすく解説

反対同盟分裂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 03:21 UTC 版)

三里塚芝山連合空港反対同盟」の記事における「反対同盟分裂」の解説

戸村の死と前後するように新東京国際空港開港という「既成事実」が定着していく中、政府未成二本滑走路建設向けて二期工事推進していった。「反対同盟」はこれへの対応を迫られたことから、「廃港」というスローガン死守しつつも、「二期工事阻止」が喫緊の課題となる。 「反対同盟」では反対運動初期行われた一坪共有化運動」を拡大して二期地区内の買収地1人1万円共有するという「一坪共有化運動」が二期工事への対応策として提起された。しかし、共有地用の土地提供することになる二期工事敷地内農民多数反対したため紛糾来した。この「一坪共有化運動」に加えて成田用水事業受け入れ是非を巡り反対同盟内では深刻な意見対立生じようになっただけでなく、中核派等の新左翼活動家らによって、立場異な農家への誹謗中傷公然と行われ始めた1982年12月16日、「一坪共有化運動推進派により、「三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会」が発足する1983年3月3日に、「一坪共有化運動推進派は、芝山町千代田公民館で、「幹部会名義北原鉱治事務局長解任決議し3月8日新代表として熱田一選出しマスコミより「熱田派」とされる。「一坪共有化運動反対派は、同じ3月8日成田市天神峰現地闘争本部で、実行役員会開き、「幹部会」なる機関認めず事務局長解任無効であるとし、「幹部会メンバー事務局次長である石井新二の除名決めマスコミより「北原派」といわれる。 「北原派」は二期工事空港予定地を所有耕作する戦後開拓入植した農家らを中心に構成され過激路線を取る中核派等の支援受けた。「熱田派」は空港予定地外の騒音区域拠点とする古くから続いてきた農家青年行動隊メンバーらを中心に構成され第四インター等の支援受けた分裂した両者の間では中傷闘争拠点をめぐる小競り合い加えて暴力事件生じるようになる翌年1984年1月7月には、「中核派革命軍」のメンバーが「熱田派」とされる第四インター活動家複数名を襲撃し重傷を負わす事件エスカレートする。 1985年10月20日、「北原派」を支援する新左翼活動家集団空港突入試みて機動隊衝突し多数逮捕される10.20成田現地闘争」が発生空港機能一部損壊には成功したものの、この闘争が「反対同盟」としては最後大規模な実力闘争となった1987年9月4日、「北原派」から中核派主導方針反発する小川嘉吉ら他の3戸の東峰地区空港予定地内農家離脱し新左翼依存しない運動目指す小川派」となる。中核派は「小川派」や「北原派」からの離脱試みた空港予定地外の農家激しバッシング行った反対同盟分裂後北原派と旧熱田派は反対運動続けているが、基本的に両者反目しているため一緒になって反対運動をすることはない。 反対同盟流れを以下に示す。 三里塚空港反対同盟━┳━芝山空港反対同盟三里塚芝山連合空港反対同盟 ┃ ┣━━━━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┃ 三里塚空港から郷土とくらしを守る会 ┃ ┃ ┃ 成田空港から郷土とくらしを守る会 ┃ ┃ ┏━━━━━━━━┻┓ ┃ ┃ ┃ ┃北原熱田派 ┃ ┃ ┃ ┃ ┣━━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 小川派 旧熱田派 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃(活動終了) ┃ ┃ ┃ ┃ ┃

※この「反対同盟分裂」の解説は、「三里塚芝山連合空港反対同盟」の解説の一部です。
「反対同盟分裂」を含む「三里塚芝山連合空港反対同盟」の記事については、「三里塚芝山連合空港反対同盟」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「反対同盟分裂」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「反対同盟分裂」の関連用語

反対同盟分裂のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



反対同盟分裂のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの三里塚芝山連合空港反対同盟 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS