反対意見とその対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 14:18 UTC 版)
「川上村文化センター図書館」の記事における「反対意見とその対応」の解説
24時間図書館の導入に際しては反対の声もあった。村議会では「本が盗まれるのではないか」、「子供のたまり場になるのではないか」として24時間開館に難色を示した。これに対し藤原村長は「盗んでまで本を読みたいという気持ちが生まれるなら歓迎したい」と返し、議会の説得を行った。実務的な対応としては、貸出手続きをせずに館外へ持ち出そうとした場合に警報音が鳴る装置や監視カメラを設置するという措置を講じた。「文化センターに投資するくらいなら、レタスの保冷庫を造った方が村の役に立つ」という意見に対しては、「農業への投資は後からでもできるが、人材育成のための投資を渋っていては将来に禍根を残す」と反論した。 このほか児童・生徒の夜間利用の禁止をルールとして導入してほしいという申し入れが青少年連絡協議会等からあったが、夜間に図書館へ行くには自動車しかアクセス手段がないことから、保護者と一緒の来館が想定されるとして禁止しなかった。実際2005年(平成17年)9月に、20時頃に自動車で来館した母娘を読売新聞が取材している。建設費が当時の村の一般会計・特別会計の半分に匹敵する20億円を超えるという点から「豪華すぎる」、「分不相応だ」という意見も出された。最終的には農林水産省の補助金や日本国・長野県からの交付金を最大限に引き出し、川上村の自主財源から支出されたのは2億数千万円に抑えることができた。
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