双子の少年少女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 15:04 UTC 版)
「クトゥルー・オペラ」の記事における「双子の少年少女」の解説
1982年7月7日に生まれた、超能力を持った少年少女たち。作中の舞台となる1997年当時は15歳。名前のほとんどが世界の神話に由来する(一部は未定、一部は架空の文献の神とされる)。物語としては、はぐれた者たちがベテルギウスの善神(旧神)となり、さらに終章まで生き残った彼ら彼女らが古代の地球に降り立ち人類の神話になるという、円環構造をとる。 ペリイ・フォンタナ、テリイ・フォンタナ アメリカ人の少年。念力の使い手。 ペリイの名は、作中ではインディアン神話の「白い肌の神」ということになっており、終章でアイリス号が北米に降り立った後の白人ペリイの足跡を示唆する。 深松 良(ふかまつ りょう)、深松 健(ふかまつ けん) 日本人の少年。当初は超能力がなかなか発現しなかったものの、危機に直面した際に覚醒し、高熱発生能力者であることが明らかになり、クトゥルーを倒す。 健の名前の由来はヤマトタケルだが、作中ではうまく関連付けられず、架空の文献に記された神ということになった。 潘 月華(ファン イエファ)、潘 星華(ファン シンファ) 中国人の少女。桂林市在住。黒い髪を三つ編みにした、7組の双子たちの中で一番華奢な体つきの姉妹。 バリヤーを発生させる能力を持つ。バリヤーは脳を中心に球状に発生し、大きさは自在に変化させられる。空気や水を含め物質は遮断できるが、光・熱・音などの震動はバリヤーを通過する。後に、バリヤーを発生させた後、ラグビールシング姉妹のテレポートを利用してバリヤーだけを残して本人を別の場所に移動させられるようになる。 終章で深松兄弟たちとともに架空の文献に登場する神となったことが語られる。 ターラー・ラグビールシング、ドゥルガー・ラグビールシング インド人の少女。テレポーテーションを使う。姉のターラーは気が強いが、ドゥルガーは気が優しくおとなしい性格。 名前の由来はインド・ヒンドゥーの女神、ターラーとドゥルガー。 アテニー・コスモプールウ、アルテミス・コスモプールウ ギリシャ人の少女。透視能力者。 名前の由来はギリシア神話・オリンポス十二神のアテニーとアルテミス。 チュール・スヴェインソン、トール・スヴェインソン ノルウェー人の少年。生命体の位置を知ることができるレーダー能力の所有者。 眼鏡をかけた、ひ弱な体つきの少年。天才物理学者。 名前の由来は北欧神話のチュールとトール。隻腕のトール・スヴェインソン=隻腕の神チュールである。 イシマント・ホルス・アズラク・エルハイカム、ハールーン・ホルス・アズラク・エルハイカム エジプト人の少年。自分のいる場所の、過去に起きた出来事を見ることができる。 序盤にて、故郷のカイロが邪神クトゥグアの眷属に襲撃された際、両親を失う。 アイリス号 宇宙船。北米の砂漠で発掘された。古代に宇宙人が乗って来たものと思われ、船体にはギリシャ文字で「アイリス」と記されていた。 3種類の推進機関(重力式、反物質エネルギー式、ワープ装置)を備える。
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