双子の母として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 09:41 UTC 版)
イシュキックは地上に上り、フン・フンアフプーの母を訪ねて、息子の子を妊娠していると話した。母はもちろん信じないで、トウモロコシを網にたくさん採ってくるという難題を吹っかけてきた。イシュキックはフンバッツとフンチョウエンのトウモロコシ畑に行ったが、たった1本のトウモロコシしかなかった。彼女が食糧の神チャハール(播種床の番人)、トウモロコシを煮る神イシュトフ(雨の神)、イシュカニール(穂の神)、イシュカカウ(カカオ豆の神)に祈ってからトウモロコシのひげの1本を引っ張ったところ、網がトウモロコシでいっぱいになった。母はこれを見、息子の嫁と認めて家に入れた。 やがてイシュキックは双子の男の子フンアフプーとイシュバランケーを生んだが、双子があまりに泣くので祖母(フン・フンアフプーの母)に外へ出されてしまった。双子は兄フンバッツとフンチョウエンにも嫌われていたため、イシュキックは双子を野原で育てた。双子が祖母にも兄にも邪険にされる話が続くが、イシュキックが祖母らから受け入れられなかった様子はない。イシュキックが祖母と協力して水瓶の穴を塞ぎ水を汲もうとするエピソードもある。 やがてフンアフプーとイシュバランケーがシバルバーへ向かう時には、母であるイシュキックも祖母も双子を案じて泣いたが、双子は母と祖母に丁寧に挨拶して出かけていったのである。
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