原材料と副産物とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 原材料と副産物の意味・解説 

原材料と副産物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 01:52 UTC 版)

こめ油」の記事における「原材料と副産物」の解説

こめ油原材料は、玄米搗精した際の副産物である米糠である。日本では主食である米を原料にしているため、原料をほぼ国産賄える唯一の植物油である。また、抽出工程のみを行う工場含めれば、こめ油製造工場北海道から沖縄県まで存在する近年東南アジア米国からの輸入行われているようだが、その量はごくわずかである。 日本においては国産原料使用していることから学校給食関係者には好評であるが、大豆油などに比べる価格が高いので、使用一部に留まっている。また、米の消費量年々減少しているため、こめ油安定した出荷ありながら製造会社原料の手当て苦慮している。1990年代にはエノキタケ培養床に米糠使われたため、栽培業者製油業者の間で原料奪い合い起きたエノキダケの方が収益性良く栽培業者米糠高く買い取ったため、一時こめ油業界深刻な事態陥ったその後エノキダケ培養床は米糠からトウモロコシ(コーンコブ)に移行したため、危機乗り越えることができた。しかし、長期的に見て原料供給増える見込み立たないことに変わりはない。 他の植物油原料異なり米糠には油脂分解酵素リパーゼ多量に含まれている。そのため、原油中の遊離脂肪酸量が多く酸価 (acid value, AV) が極めて高い。菜種油原油トウモロコシ原油AV一桁であるのに対し米原油は20以上になることは普通である。また、原油多量ワックス分を含んでいるため、他の植物油よりも強力な脱蝋装置が必要である。このようにこめ油精製工程菜種油大豆油精製比べ手間がかかるうえ、独自の技術装置が必要である。そのため、バブル崩壊後食用植物油会社の再編が進む中でもこめ油製造各社は独自の地位保っている。 精製の際に除去され脂肪酸ワックス分、抽出かすである脱脂糠等の副産物石鹸樹脂原材料肥料などとして使用されている。

※この「原材料と副産物」の解説は、「こめ油」の解説の一部です。
「原材料と副産物」を含む「こめ油」の記事については、「こめ油」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「原材料と副産物」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「原材料と副産物」の関連用語

1
8% |||||

原材料と副産物のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



原材料と副産物のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのこめ油 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS