原材料と種類・分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/15 14:25 UTC 版)
接着芯地の基布 大きく分けると次のようになるが、芯地の目的に応じて、必要な風合いを実現できるように、その組成は特別に設計される場合が多い。 織物 素材-綿、ポリエステル、ポリノジック、レーヨンほか。 組織-平織、朱子織、綾織りなど。 編物 素材-綿、ポリエステル、ナイロン、アクリル、アセテート、レーヨン。(混紡も含む) 組織-トリコット、緯糸挿入経編など。 不織布 素材-ポリエステル、レーヨン、ナイロン、アクリル 組織-ランダム、パラレル、クロス、パンチド 接着芯地に使用されている接着剤は次の通りである。個々の製品には目的とする用途に応じたタイプが選ばれて使用されている。 ポリアミド系 ポリ塩化ビニル系(PVC) ポリエチレン系 エチレン酢ビ共重合体(EVA)系 ポリエステル系 接着剤の形状 接着芯地に使われている接着剤の形状には次のようなものがある。 ドット 接着剤を一定の大きさに点配列したもの。永久接着タイプに多く採用される。 シンター、ランダム・パウダー 粉末の接着剤を散布して固着させたもの。主に仮接着タイプに採用される。 くもの巣 接着剤を溶融して繊維状にしたもの。接着剤のみをシート状にしたものと基布のうえに付着させたものがある。 フィルム 接着剤をフィルム状にして貼着させたもの。 ダッシュ ドット・タイプの変形のひとつ。 ネット ドット・タイプの変形のひとつ。 接着芯地は「基布」「接着剤」「接着剤の形状」のコンビネーションでつくられ、用途とその要求性能に適したタイプが選ばれ、使用されることになるが、用途と性能によって分類すると次のようになる。 用途による分類 全面接着芯地……フロント芯、見返し芯、衿芯、背芯、ヨーク芯 部分接着芯地……ポケット芯、ベルト芯、テープ、軽衣料のカラー、カフス、前立て芯 性能による分類 永久接着芯地……芯地を使用して完成した衣料製品の実用期間中、トライクリーニング、あるいは洗濯の反復に対しても接着状態を維持できるもの。 仮接着芯地……縫製作業を円滑にするために、仮止めの目的で接着するもの。
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