創成とモンゴル帝国大元ウルスにおける使用とは? わかりやすく解説

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創成とモンゴル帝国大元ウルスにおける使用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 14:35 UTC 版)

パスパ文字」の記事における「創成とモンゴル帝国大元ウルスにおける使用」の解説

モンゴル帝国大元ウルス国師であったチベット仏教ラマパスパパクパ)が、クビライ・ハーンの命を受けて大元ウルス下の全ての言語表記するための共用国字として作成した従来モンゴル語表記使用していたウイグル文字ウイグルモンゴル文字)は、モンゴル語の音を全て表記するためには不完全であり、大元ウルス支配下置いた地域広く用いられている中国語のような全く異なった音韻体系を持つ言語使用広げるのは非実用的であったまた、元より先に華北存在した遼や金も独自の文字持っていた。このため、元のクビライは、大元ウルス全体使用するための新しい文字設計パスパ命じたパスパは、叔父サキャ・パンディタ考案した文字元にモンゴル語中国語などを包含するようにチベット文字悉曇文字現行のデーヴァナーガリー同じくブラフミー文字系列)を拡張した1269年至元6年3月パスパ作成した文字は元の国字として公布された。パスパ没後テムルカイシャン時代軟母音後置字、再置字などのパスパ文字細部仕上げがされた。 この成果としての38字は、その形状に基づき方形文字」などとも呼ばれるが、今日一般的にはパスパ文字」として知られている。元朝時代にはパスパ文字は、「蒙古字」ないし「蒙古新字」と称されていた。 字体起源が、横書きチベット文字にあるにもかかわらず以前ウイグル文字漢字同様に縦書きあり、かウイグル文字同じく左から右へ書かれる元朝公的文書碑文には、中国語パスパ文字表記したもの残されているが、全て漢字併記の形として書かれている縦書き漢字との併記になじみやすいという利点もあるが、声調区別できない表記法であるため、意味の誤解を生みやすく単独での使用には堪えなかったためである。しかし、モンゴル人などが漢字学習する場合には、およその読み分かって効率高め働きがあった。また、通常の楷書体の他に、画数増大させた篆書体存在し印章などにも使用されていた。

※この「創成とモンゴル帝国大元ウルスにおける使用」の解説は、「パスパ文字」の解説の一部です。
「創成とモンゴル帝国大元ウルスにおける使用」を含む「パスパ文字」の記事については、「パスパ文字」の概要を参照ください。

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