利使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/19 10:57 UTC 版)
1805年に、ケント、マーゲイトで利使用中の移動更衣室は、以下のように記述された、 四輪の馬車で、キャンバスの幌があり、一端には同材の雨傘があり、それが水面まで下ろされ、水浴者は移動更衣車から数段で降りるときは公衆の視線から隠され、それにより、たいへん上品な女性は、もっとも厳格な潔癖さをもって海の利点を享受することができる(four-wheeled carriages, covered with canvas, and having at one end of them an umbrella of the same materials which is let down to the surface of the water, so that the bather descending from the machine by a few steps is concealed from the public view, whereby the most refined female is enabled to enjoy the advantages of the sea with the strictest delicacy.)。 — Walley Chamberlain Oulton、 人々は、街着姿でビーチにある移動更衣室の小室の中に入った。彼らは、移動更衣室内で水浴着に更衣したが、ただし男性は1860年代まで裸で遊泳することが許されており、街着を、高くなっているコンパートメントの中に置き、それはそこで乾いたままであるのが常だった。 十中八九、すべての 移動更衣車には、小さな窓があったが、しかし1906年5月26日付の『マンチェスター・ガーディアン』(『ガーディアン』)のいち筆者は、それらは「採光が悪い」("ill-lighted")だと考え、なぜ移動更衣車は天窓で改良されていないのかしらとあやしんだ。移動更衣室は当時、車輪を用いて、あるいは滑らせて、水中に入れられるのが常だった。もっとも一般的な移動更衣車には、大きな車輪があり、ウマ1頭あるいは御者付きの1対のウマの推進力でサーフから出入りした。人力(じんりき)の押しで水から出入りする移動更衣室は、もっとまれであった。一部行楽地には、車輪が転動する木製軌道が水中まであったし、蒸気機関の力で推進するケーブルで出入りする移動更衣室のある行楽地は、数少なかった。 ひとたび水中に入れば、使用者らは、海側から上陸し、階段で水中にはいった。多くの移動更衣室には、前後にドアがあったが、ドアがひとつのみであれば、海の中に後退したであろうし、あるいは回転させる必要があったろう。移動更衣室が、ショアから、水浴者をいっさい見えないようにさえぎることが、本質的だと考えられていたのである。一部移動更衣室には、海側にキャンバスの天幕が備え付けられ、ときには海面まで下ろされ、水浴者に、より大きなプライバシーをもたらした。一部行楽地では、『ディッパー』(dipper)という、水浴者を海から出入りするのを助ける、同性の人物が雇われた。一部ディッパーは、水浴者を水中に押し入れてからぐいっと引き上げると言われ、経験の一部と考えた。 移動更衣室はしばしば小旗が取り付けられ、これを掲揚して、水浴者は御者にいつでもショアに戻ることができる準備が出来ていることを信号した。
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