利便性の追求と低い防犯意識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 21:52 UTC 版)
「過誤払い」の記事における「利便性の追求と低い防犯意識」の解説
特に日本ではATM取引の環境が整備され、銀行ATMでは多額の取引が可能であるし、コンビニATMを中心として取引可能な時間帯が拡大し、24時間何時でも預金を引き出すことが可能な金融機関もあるなど、利便性は高い。その一方で、いったん無権限者がカードを手にした場合に、その不正出金を行うことを防止する点は顧みられなかった。 盗難キャッシュカードや偽造キャッシュカードを用いた過誤払いでは、一日当たり数百万円単位の金銭をATMから引き出したり他口座に振り込むことが可能で、しかも、それを預金者に通知する仕組みがなかった。深夜にコンビニATMから例えば限度額20万円の引き出しを反復する尋常ではあり得ない取引についても歯止めがなく、預金者に知られることなく無権限者が大金をせしめることが可能である。 また、キャッシュカードの紛失に気付いても、銀行の営業時間を過ぎていれば届け出る窓口がなく、夜間のうちにコンビニATMから引き出される事例もあるし、はなはだしくは、キャッシュカードをすりとられたり強奪されて、銀行に口座停止取引を要請しても、本人確認の手続が必要として手間取っているうちに引き出されてしまった事例もある。
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