分類の経緯とは? わかりやすく解説

分類の経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/27 03:53 UTC 版)

バクセラ」の記事における「分類の経緯」の解説

Ellis& Hesseltine(1969)は B. circina を記載した際、それがあまりにケカビ似ていること、特に当時ケカビ属 Mucor所属させていた B. lamprospora当時Mucor lamprosporus)に非常によく似ているため、これをケカビ科 Mucoraceae属すべきものと考えたまた、彼らはエダケカビ科 Thamnidiaceae との関係を考えるためにこの種と数種のエダケカビ科の種との間で交配試み不完全ながら接合胞子嚢の形成観察し、このケカビ科エダケカビ科の間を橋渡しする存在である証拠見なした。 しかし、大胞子と共に小胞子嚢を持つことから、その後この属をエダケカビ科、あるいはコウガイケカビ科とする研究者多かった1971年にはPidoplichkko & Milko が本属エダケカビ科に移すと同時にエダケカビ属 Thamnidium から T. ctenidium を本属移した。さらにBenny & Benjamin(1975)は本属をやはりエダケカビ科所属する認めた上で、M. lamprosporus を本属移した。つまりここで認められ本属の種は以下の3種である。 B. circina B. lamprospora B. ctenidia ただし、分子系統情報集められるうになると、このような形態に基づく分類体系真の系統関係反映していないことが明らかとなったケカビ科エダケカビ科もばらばらになり、同属としていた種が系統樹の遠い位置離れ離れになった例すらあり、本属もそれに当たる。Walther et al.(2013)によるとこの時点での本属多系統であるとの結果出た具体的にB. circina と B. lamprospolus 同一クレード属するのだが、同じクレードには複数種のケカビ属のものが入る。これに対して B. ctenidia はこれら2種から大きく離れ、やはり複数ケカビ属のものを含むクレード中に収まった。そしてこの2つクレードの間にはコウガイケカビ科やガマノホカビ科など、かなりよくまとまった群が割り入っており、両者の距離は多分に遠い。 さらに詳しく見ると、B. circina と B. lamprospolus の含まれる群のケカビ属のものは Mucor recurvus group呼ばれるもので、胞子嚢柄が初期軽くゼンマイ巻き状に曲がり成熟時には直立になる、という特徴があり、これは本属2種とも共通するものとなっている。B. ctenidia はこの特徴持たない。元々バクセラ属とケカビ属には小胞子嚢作るかどうかという点し違いがなく、またここに含まれているケカビ属の M. recurvus var. indicus と M. tuberculisporus に関して頻度が低いが小胞子嚢作る例があることが知られており、これらをまとめて本属ものとすることが提案された。その一方でB. ctenidia はこの群に属さないものとしてケカビ属移されることが提起されている。 さらにHoffmann et al.(2013)ではこの属単独バクセラ科 Backusellaceae とするべきとしている。この科ともっとも近縁なのはミズタマカビ Plobolus など糞生菌として特化した群であるミズタマカビということになっている

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分類の経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:56 UTC 版)

クワオアー」の記事における「分類の経緯」の解説

クワオアー発見によって、冥王星惑星分類する根拠はやや弱くなった。当時、既に天文学者たちはクワオアー程度大きさを持つ外縁天体10個ほどは存在するかもしれない考えていたため、冥王星加えてクワオアーやそれらの天体惑星含めるように惑星の定義変更する必要が出てくる可能性生じたのであるクワオアーある意味では冥王星よりも惑星らしいと言えるクワオアー公転軌道半径40auをやや超える円に近いもので、冥王星のような離心率大きな楕円軌道ではない。また、海王星同様にクワオアー軌道冥王星近日点遠日点の間にある。よってある時期には冥王星クワオアーよりも太陽近く、ある時期にはクワオアーよりも遠くなるクワオアー続きさらに大きな (90377) セドナ発見され冥王星よりも直径大きな (136199) エリス発見される及んで惑星定義の見直し迫られる事となった。結局2006年8月24日国際天文学連合総会惑星の定義採択され結果冥王星など3つの天体準惑星 (dwarf planet) に分類されることになった。更に、今後観測によって準惑星認められるかもしれない天体としてクワオワーなど10数個リストアップされた。

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