凋落と復活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/05 03:42 UTC 版)
「ブバカール・トラオレ」の記事における「凋落と復活」の解説
1968年にムーサ・トラオレがマリの大統領のモディボ・ケイタを打倒した。前体制と交際しているアーティストであると広く見なされていたブバカールは放送の電波から姿を消した。1970年前後に音楽活動を停止した。1970年代にはブバカールの人気は衰え、1987年にテレビに登場するまでは人気がなかった。1987年のこの「再発見」のすぐ後、ブバカールの妻が出産の最中に亡くなった。悲しみに襲われ、ブバカールはフランスへ移住して6歳の息子を養うために建設労働に就いた。音楽の披露は、週末にアフリカ出身者のコミュニティーでのみ行っていた。数年後、イギリスの音楽プロデューサーがラジオでのブバカールの演奏のテープを見つけ、ブバカールとのレコード契約がなされた。ブバカールの最初のアルバム「Mariama」は1990年にリリースされた。それ以降、ブバカールは世界的な人気を得て、複数のレーベルでアルバムを発表し、ヨーロッパ、アフリカ、北米をツアーしてきた。2000年のアルバム「Macire」は「ローリング・ストーン」誌で年間トップ50のアルバムの1つに選出された。 ブバカールは、ベルギーのライターであるLieve Jorisの本『Mali Blues』に登場している。その本がスイスの映画監督のJacques Sarasinに、ブバカールについての2001年の映画『私はあなたのために歌う』(原題: “Je chanterai pour toi”)のインスピレーションを与えた。同作は2001年にモンテビデオ国際映画祭でグランプリを受賞し、2002年に東京アフリカ映画祭で上映され、2005年にDVDでリリースされた。ブバカールは、Louis Mouchetの2001年の映画『Au Coeur du Blues』にも、何人かのブルースのアーティストと共に登場している。 ブバカールは、Festival Musiques Métisses d’AngoulêmeのディレクターのChristian Moussetがプロデュースした「Kongo Magni」を2005年にリリースした。ブバカールはヨーロッパ・米国・カナダでの高く評価されたライブ活動によって、それまでの失った時間を取り戻した。2015年に「Mbalimaou」がリリースされ、続いて2017年11月に「Dounia Tabalo」がリリースされた。
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