再興・地球帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 22:51 UTC 版)
銀河連邦の滅亡後、地球帝国が再興され、『トップをねらえ2!』にいたるまで存続している。この時代には首都は月に置かれ(帝都・凍京)、母星である地球と同様に月も重要拠点とされている。 旧帝国時代と比べて科学力の衰退は著しく、第2世代(光子力推進)レベルにまで後退している。つまり、第3世代以降の科学技術を象徴する縮退炉は(宇宙怪獣を引き寄せるという理由で)封印されて技術的に忘れられた存在になり、また旧帝国の第2世代の技術であった対消滅機関も失われている。その代わりに新動力機関「エーテルエンジン」が開発され、人類は太陽系内部ならば自由に行動することができるようになっている。 この時代も「宇宙怪獣」との戦いは続いているが、相手は実際には無人の太陽系防衛システムであるバスター軍団であり、本当の宇宙怪獣は別に存在する。バスター軍団は旧帝国時代の産物であり縮退炉を搭載した兵器であるため、第2世代レベルの科学力しか持たない宇宙軍艦隊では太刀打ちできない。宇宙軍に代わって戦闘を行うのは、この時代に人類が備えるに至った超・能力「トップレス」を動力源とするバスターマシンである。太陽系外縁部は真の宇宙怪獣である「変動重力源」の侵入を食い止めるべく配置された宇宙怪獣すなわちバスター軍団によって包囲されているため、人類の行動範囲は太陽系内部に限定され、また外宇宙の観測も不可能になっている。バスター軍団を指揮するのは旧帝国黄金時代の最後の遺産である「バスターマシン7号」であるが、これは別の名前で登場し、しかもその力を見せるのは途中からである。 以上のように、軍事面では衰退著しい地球帝国だが、民生面ではむしろ旧帝国時代よりも発展しているといえる。 人類の生活圏は「木星」にまで拡大している(バスターマシン3号として使用され消滅した本来の木星の軌道を、宇宙戦艦の外殻を使用した宇宙都市が周っている)。民間人も手軽に宇宙へ行けるようになっており、惑星間の定期航路もある。惑星の中でも火星の開発は進んでおり、テラフォーミングの結果地球と変わらない環境が実現している。もっとも、開発途上であることは変わらず、未来的なのは都市部だけでマリネリス峡谷のような地方は20世紀的な生活環境である。 旧帝国時代には不治の病とされていた「宇宙放射線病」の治療法が確立し、早期発見によって完治させることができる。
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