公共事業見直しと平成16年7月福井豪雨とは? わかりやすく解説

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公共事業見直しと平成16年7月福井豪雨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 13:48 UTC 版)

九頭竜川」の記事における「公共事業見直しと平成16年7月福井豪雨」の解説

だが、1990年代公共事業見直し風潮九頭竜川水系にも及んだ。その最大焦点となったのが足羽川ダムである。1983年昭和58年)より福井県より事業継承した建設省足羽川本川計画した高さ80mの重力式コンクリートダムである足羽川ダムは、水没世帯数188戸におよび激し反対運動巻き起こった本体着工為されぬままに1997年建設省諮問機関である「九頭竜川流域委員会」・「足羽川ダム建設事業審査委員会」が現行でのダム建設認められないという答申出したため建設凍結された。 その後建設省福井市等の流域自治体代替案提示し判断求めた。その賛否両論渦巻くさなかの2004年平成16年7月平成16年7月福井豪雨発生した。この豪雨により足羽川流域記録的な水害発生福井市内で堤防決壊し福井市街中心部浸水したのを始め足羽川流域中心に死者5人、浸水戸数14,172戸と甚大な被害となり、激甚災害指定された。その一方で足羽川より総雨量多かった筈の真名川流域では真名川ダム洪水調節により下流大野市では被害がなかった。この事実水害被害の惨たる様は福井市など流域自治体行政のみならず被災住民にも大きな衝撃与えダムによる抜本的治水対策要望されることとなった。 これを受け国土交通省足羽川支流部子川に高さ96.0mの重力式コンクリートダム建設することで、旧ダム案同様の洪水調節能力住民犠牲あらゆる代替案よりも軽微になることから、2006年平成18年)より平常時貯水しない治水専用ダムとして足羽川ダム建設事業再開された。いったんは計画凍結されたダム復活することは極めて異例であるが、住民ニーズ応えた形で公共事業再評価されモデルケースであり、観念的な反対論排除した客観的検討によって関係者議論した方法であるといわれている。その一方で日本共産党全国公共事業対し厳し監視行っている「国土問題研究会」は足羽川ダム建設には反対し、従来どおりの堤防などによる治水対策訴えている。ただし、現在のところ流域市町村豪雨被災住民、そして当の水没予定地域に住む住民ダム建設賛成意思示しており、ダム反対派不利な状況下にある。今後水没地域住民への補償充実性地域振興への国土交通省の対応が焦点となっている。

※この「公共事業見直しと平成16年7月福井豪雨」の解説は、「九頭竜川」の解説の一部です。
「公共事業見直しと平成16年7月福井豪雨」を含む「九頭竜川」の記事については、「九頭竜川」の概要を参照ください。

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