公共交通での導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 11:07 UTC 版)
「乗車カード」および「Category:IC乗車カード」も参照 ICカード乗車券は、1992年にフィンランド・オウル市のバス会社が「バスカード」として導入したものが世界初である。 非接触ICカードにはType-A(NFC-A)やType-B(NFC-B)などの規格があり、日本で初めてのIC乗車カード導入事例となったユーバスカード(静岡県豊田町〈現・磐田市〉、1997年10月)ではType-Aが採用されたが、ほぼ同時期(1997年9月)に香港の八達通ではソニーの非接触型ICカードFeliCaが採用され、その後日本でもサイバネ規格に採用されるなど世界中の事業者でFeliCaの導入が進んでいった。 これらのICカードは、駅の自動改札機、自動券売機やバスの運賃箱など、各種の駅務機器や車載処理器で使用する。 ICカードは、磁気カードに比べて記録できる情報量が多いのはいうまでもないが、非接触式(無線式)であるため、自動改札機や運賃箱などの可動部分を減らす事ができ、メンテナンスの頻度を減らす効果も期待できる。もっとも、自動改札機の場合は実際には磁気券との共用機が多いので、メンテナンスの頻度が直ちに減る訳ではない。 日本における普及当初は事業者単独、かつ鉄道部門単独またはバス部門単独(事業者によっては路線限定)での導入が基本だったが、2002年1月21日より長崎県の主要バス事業者(西肥自動車、佐世保市交通局、島原鉄道、長崎県交通局、長崎自動車)が全国初の複数事業者共通バスICカードとして長崎スマートカードを導入した。鉄道・バスで共通利用できるICカードは遠州鉄道が2002年3月1日より試験導入したEG1CARDが全国初であり、本格導入された鉄道・バス共通ICカードとしても同社のナイスパス(2004年8月20日導入)が全国初である。
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