公共交通の再編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 04:57 UTC 版)
「沖縄都市モノレール線」の記事における「公共交通の再編」の解説
沖縄都市モノレール(ゆいレール)の開業に前後して、既存路線バスの抜本的見直しが予定されていた。具体的にはおもろまちと首里の両駅を郊外線のバスターミナルと位置づけ、市内線においても並行路線の廃止を行うものであった。乗り継ぎに伴う不利益を解消するため乗り継ぎ割引も予定され、実際ゆいレールの一部券売機には乗り継ぎ券の購入ボタンも準備されていた。しかし、乗り継ぎ割引の割引分の負担を巡りバス4社と沖縄都市モノレールの間で折り合いが付かず、那覇交通の経営破綻もあってこの構想は崩壊した。また、おもろまちと首里を郊外線との結節とする構想も、両駅付近にバス乗務員の待機所や操車機能が設けられなかったことから限定的なものとなった。 結果として、中部方面からの幹線路線をおもろまち駅で折り返す路線の新設や首里駅経由の路線の新設などが行われたが、新設路線は本数が少なく、前述の通り限定的なものとなった。また、これらの新設路線の利用状況は芳しくなく、ほとんどの路線でさらなる減便が行われ、一部路線は廃止となっている。 主な動きは以下の通りである。なお、首里 - てだこ浦西間の延伸開業時にはそれに伴う系統の再編は行われなかった。 現行路線の詳細は「沖縄本島のバス路線」を参照 那覇と中部を結ぶ沖縄自動車道経由路線の新設 180番・屋慶名線(沖縄バス:那覇 - 国場 - 首里駅 - 沖縄自動車道 - 屋慶名)の新設後に、利用者の少ない時間帯を中心に新設された18番・19番(後述)へと本数の一部が振り分け。さらに、那覇バスターミナル起点から、おもろまち駅前広場起点へと変更したが、現在は廃止されている。 那覇市内路線の路線廃止・新設 12番・末吉線(那覇交通(現・那覇バス):具志営業所 - 牧志 - 古島 - 首里)の廃止古島駅 - 首里駅間などにおいてのモノレールとの競合を理由に廃止された。 13番・石嶺空港線(那覇交通(現・那覇バス):石嶺営業所 - 首里 - 牧志 - 空港)の廃止那覇空港と首里を結ぶモノレールとの競合を理由に廃止された(経路の競合は旭橋駅 - 県庁前駅間、儀保駅 - 首里駅間のみ)。 8番・首里城下町線(沖縄バス:石嶺団地 - 首里駅 - 首里城 - 沖縄都ホテル - ホテル日航那覇グランドキャッスル)の新設現在は、終点を沖縄都ホテルからおもろまち駅前広場まで延長。 180番の減便により18番・首里駅線(沖縄バス:那覇バスターミナル - 国場 - 首里駅)の新設 18番の減便により19番・首里駅おもろまち線(沖縄バス:おもろまち駅前広場 - 那覇バスターミナル - 国場 - 首里駅)の新設現在は廃止されている。 おもろまち駅前広場発着線の新設 223番・具志川おもろまち線(琉球バス(現・琉球バス交通、以下この項において同じ):23番・具志川線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設 227番・屋慶名おもろまち線(琉球バス、沖縄バス:27番・屋慶名線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設 228番・読谷おもろまち線(琉球バス、沖縄バス:28番・読谷(楚辺)線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設 263番・謝苅おもろまち線(琉球バス:63番・謝苅線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設 288番・宜野湾おもろまち線(琉球バス:88番・宜野湾線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設現在は廃止されている。 290番・知花おもろまち線(琉球バス:90番・知花線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設現在は廃止されている。 298番・琉大おもろまち線(琉球バス:98番・琉大線をおもろまち駅前広場発着にした路線)の新設現在は廃止されている。
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