八百長証言問題
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2008年9月29日、記者会見を開き、会見で自身が入幕後八百長を強いられたことを八百長裁判(週刊現代の大相撲八百長告発記事をめぐり相撲協会が講談社を名誉毀損で訴えた裁判。詳細は武田頼政を参照)で週刊現代側の証人として証言する意向を示した。会見および週刊現代に掲載されたインタビューで、現役大関らの実名を挙げ「幕内に上がった直後に八百長を強要された」「断ったらかわいがりをすると脅された」などと話した。 講談社側が 10月20日に第一次・第三次提訴における元若ノ鵬の陳述書を提出したが、21日東京地裁は証人申請を却下した。日刊スポーツは却下の理由を、記事の対象となった2006年11月場所・ 2007年1月場所より、若ノ鵬の新入幕(2007年11月場所)が後で、対象と異なる時期だったためと推測している。また、元若ノ鵬が週刊現代の記事内で八百長を強いられた、と話した春日錦、琴欧洲、千代大海、魁皇の四人を講談社側は第一次・第三次提訴で尋問申請したが、東京地裁は10月23日までに却下した。 同年11月27日、代理人の弁護士が、日本相撲協会に力士としての地位確認を求めた訴訟で、「週刊現代」での八百長告発が虚偽だとする内容の陳述書を提出したと公表。これに対し週刊現代編集部は「本人に確認をとったら、陳述書提出について知らないと否定した」と反論した。 翌28日には弁護士と会見を開き、「週刊現代の取材を仲介したある男(「X氏」とした)に『虚偽の告発をすれば相撲界に戻れる』と騙された」と発言した。また、魁皇ら実名で告発した力士のみならず、週刊現代編集部に対しても謝罪した。元若ノ鵬によれば、自分が「週刊現代」誌上で発言したことは全てX氏の創作で、「週刊現代」には虚偽の告発で迷惑をかけてしまったという。仲介人の素性については明かせないとした。会見前日に編集部と接触したことを認めた上で、編集部に告発内容が虚偽だったと報告した、と明言した。元若ノ鵬の会見に対し、週刊現代編集部は「支離滅裂で、事実とは考えられない」とコメントした。以後は弁護士側と週刊現代側がそれぞれの正当性を主張し続けている。また、週刊現代側は闇の勢力による圧力で証言撤回を余儀なくされた・黒幕の人物は架空であるという説も主張している。 なお、第三次提訴では八百長に関与したとされる豊ノ島が、元若ノ鵬のインタビューとされた記事では無関係であるとされ、武田の記事内容と違いがみられる。さらに後の号では、「以前の連載で豊ノ島がガチンコ力士であると報じ、元若ノ鵬の証言もそれを裏付けている」と記述し、武田の署名連載時(豊ノ島がガチンコ力士とは一度も書いてない)と明確に矛盾している。
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