党のシンボル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 14:23 UTC 版)
「国民社会主義ドイツ労働者党」の記事における「党のシンボル」の解説
詳細は「ハーケンクロイツ」、「ドイツの国旗」、および「ドイツの国章」を参照 党では1920年5月の創立集会に合わせ新たなシンボルを公募、シュタルンベルク湖在住の歯科医で初期からの党員だったフリードリヒ・クローン(英語版)の「ハーケンクロイツ(鉤十字)」をヒトラーが気に入り採用された。これは義勇軍「エアハルト旅団」(de)(「コンスル」の前身)が使用していた鉤十字を下地にデザインしたものに修正を加えたものである。党旗の赤と黒は「血と大地」を表すとされる。赤・黒・白の組み合わせは旧ドイツ帝国旗に使用されたもので、現在の国旗に無い白はプロイセンの旗を表している。ヒトラーは、赤は社会的理念、白は国家主義的理念、ハーケンクロイツ(鉤十字)は古代ヒンズーの印を増幅したものであり、これはアーリア民族の勝利のために戦う使命を表しているとした。またナチ党は円や背景のないハーケンクロイツも使用した。また円で囲ったハーケンクロイツの上に、ローマ帝国や神聖ローマ帝国、オーストリア帝国、プロイセンなどでシンボルとされた鷲を配した紋章も使われた。 ナチ党は複数の党歌を採用したが、その中で最もよく知られているのが『旗を高く掲げよ』(ホルスト・ヴェッセル・リート)である。1930年に共産党員により命を落とした突撃隊員ホルスト・ヴェッセルが作詞したもので、当時流行していた歌謡曲(原曲はオペラの曲)がつけられ、党員の間で大流行した。やがては対立政党が揶揄するために替え歌を作るなど、ナチ党の象徴として扱われた。ヒトラーが政権の座に就くと第二の国歌的に扱われた。また、イギリスファシスト連合やファランヘ党等海外のファシスト政党の間でも歌詞を変えて歌われている。
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