倍率・オッズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:50 UTC 版)
基本的な倍率の付け方は、通常問題は1倍から10倍まで。3択問題は1倍から7倍まで(初期は1倍から5倍までだった。難易度によっては4倍が最高になる場合や、全員に3倍が付けられる場合もあった)。最後の問題では、設定された倍率がさらに2倍になる。 番組の初期は、司会の巨泉、レギュラーオッズマンの藤村俊二と、ゲストオッズマン(ゲスト解答者と親しい人。例として、ゲスト解答者が植木等である第1回時のゲストオッズマンはハナ肇だった)の3人で解答者の倍率を決めていた。これは、解答者の正解不正解を、競馬の予想マーク(◎○△×)で予想するもので、3人全員がマークを付けない状態では「10倍」であり、マークの種類と個数に応じて倍率が下がる。ただし、どのマークでどれだけ下がるかの規則性は、番組内では明らかにされなかった。競馬の予想マークは倍率の下に表示していた。解答者が6人から5人に減らされた際に予想マークや倍率を下げるルールが廃止されて司会者が単独で倍率を決める方法に改められたが、「最高倍率は10倍(最終問題は20倍)」というルールはそのまま継続された。巨泉はこのリニューアルについてのちに「複雑すぎて視聴者に受け入れられず、視聴率が取れなかった。それなら思いっきり単純にしようと思って、オッズマン制をやめた」と語っている。 オッズマン制を導入していた初期は、巨泉の「では一斉に賭けてください」との合図で、出場者は正解すると思われるであろう回答者の番号(枠番)のスイッチと、その賭け点(100点単位)を参加者自身が入力する方式だったが、のちに司会者が「○○さんチーム、どこに何点(を賭けますか)?」と各出場者に振り、出場者は解答者の名前の書かれたプラカードを差し込みながら、「××さんに500点」(この宣言の際「堅実に」などと頭に理由やその解答者を持ち上げる発言をすることもよくあった)などを宣言する方式になった。解答者のテーブルには賭けられた出場者のチーム名が書かれたプラカードが上がる。 倍率は、概ね1枠・2枠・5枠には5〜10倍(3択問題では最大7倍だが、徳光時代ではゲスト解答者(ダニエル・カール、藤田朋子、松田聖子、加藤博一、久本雅美、赤井英和)に8倍が、更に瀬川瑛子に9倍が付いたことがある)、3枠と4枠には2・3・4倍(いずれも最終問題はさらに2倍)が表示されていたが、まれに1倍がついたこともある。1倍の設定は正解率の高いはらたいらが多かったが、その他の解答者でも専門・得意分野にちなんだ問題では1倍が設定されたことがあった。また番組初期から中期にかけてはごくまれに、はらに5倍、竹下にも5〜10倍(例:竹下が誕生する以前の時代での問題が出題された場合など)という高倍率が設定され、最終問題で彼らに10倍が出たこともある。 徳光への司会交代後の中期からは倍率が毎週ほぼ固定になり、問題内容に応じた個々の倍率判断が全くなされなくなった(例えば、第809回(1991年10月26日放送分)の1問目の主婦向けの問題に普段通りはらに2倍、竹下に3倍が付いたり、第791回(1991年6月15日放送分)で山田邦子の「邦子のかわい子ぶりっ子(バスガイド編)」の歌詞問題に井森に9倍が付くなど)。また時々つけられていた1倍という倍率もつけられることが少なくなっていった。 倍率発表の際の司会者の決まり文句としては、以下のものがあった。 「倍率ドン!」(倍率発表の際に発する) 「倍率ドン! さらに倍!!」(最終問題で倍率が2倍になるときに発する。主に巨泉) 「倍率ドン! さらに倍してドン!!」(同上。主に徳光)
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