信仰の形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 01:08 UTC 版)
あらゆる願いを叶える存在として信じられ、悪意の願いすらも聞き届けられるとして、貧困層の一般市民から犯罪者に至るまで様々な社会階層の人々に信仰は普及している。また、カトリック教会から悪魔崇拝として非難を受けてはいるものの、信者たちの多くがこの信仰を、カトリック信仰の一部であると主張し、カトリック信仰とサンタ・ムエルテ崇拝を掛け持ちする者も多い。 信者各々がサンタ・ムエルテの像を所有し、祭壇を設けて供物を捧げる。供物は、灯明、水、香、花、土、果物などの他に、葉巻やタバコが好んで捧げられている。サンタ・ムエルテ像の彩色には、主に白、赤、青、黄、緑、黒、紫があり、他にアイボリー、金、琥珀色、こげ茶が用いられることもある。彩色によって、それぞれ意味合いが異なり、祈願や儀式に合わせて、像を取り替えたり、服を着せ替える。 以下に色の意味合いを列挙する。 白:最も一般的な色。純粋を表し、負のエネルギーや悪霊を払う。至高の存在を体現する色。 赤:家族、恋人、ビジネスパートナーと良縁を結ぶ。 青:知恵を授ける。ビジネスにおける人間関係を円滑にする。 黄:問題解決の為のひらめきをもたらす。エネルギーを与える。ギャンブルにおける運を司る。 緑:正義を表す。紛争や裁判の解決を助ける。 黒:最も強力な色。呪いの力を砕き、魔術的な霊力を司る。善悪に捉われず、非道な願いも叶える。 紫:不幸の中にいる者を再起させる。 アイボリー:白と同様。人骨の色を表す。 金:経済的な豊かさや成功をもたらす。 琥珀色:病や怪我を癒す。 こげ茶:生活を阻害するものを遠ざける。 これらの他に、色をボーダーで複数組み合わせた像も存在する。
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