青峰信仰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 04:44 UTC 版)
青峰山が海からの見通しが良く、航行目標・距離の捕捉に役立つことから漁業関係者や船員の信仰を集めている。1988年(昭和63年)現在、本堂と聖天堂を結ぶ回廊には、奉納された絵馬105点、護摩札36点が掲げられている。多くは「海難絵馬」というもので、遭難を免れた漁民が納めたものである。現在では、絵馬の代わりに進水式の時の船を撮った写真を奉納することが一般的となり、漁船に乗る人だけでなく、ヨットやボートに乗る人の奉納も増加しているという。信仰の形態としては、正福寺への参詣はもちろん、同寺の名が入った紺地の旗を船に掲げ、お札を船に付ける、という行為が見られる。また、相差の海女はお札を首から提げている。 愛知県名古屋市南区では、海上安全・水難防止を願う「青峯山観音菩薩像」が各地に祀られている。本来は船の出入りする入り江や新田の堤防上に祀られていたが、多くは寺社の境内に移されている。
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