伝達特性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 21:56 UTC 版)
Rec. 709ではカメラ・ガンマと知られる(「シーン参照」ガンマと呼ばれることもある)、カメラに関連するHDTVエンコーディングのOECF/OETF(英語版)(光電伝達関数)のみが規定されている。Rec. 709の線形な信号(輝度L)から非線形(電圧V)への伝達関数は、暗部では線形で、 [ 0..1 ] {\displaystyle [0..1]} の範囲の残りの部分ではべき級数関数に伝達される: V = { 4.500 L L < 0.018 1.099 L 0.45 − 0.099 L ≥ 0.018 {\displaystyle V={\begin{cases}4.500L&L<0.018\\1.099L^{0.45}-0.099&L\geq 0.018\end{cases}}} ここで数値1.099(αと呼ばれる)は 1 + 5.5 * β = 1.099296826809442... で、βは0.018053968510807... であり、0.099 は 1.099 - 1 である。これらの値は、暗部の直線と、それ以外の曲線を滑らかに接続するための以下の連立方程式から与えられる: { 4.5 β = α β 0.45 − α + 1 4.5 = 0.45 α β − 0.55 {\displaystyle {\begin{cases}4.5\beta =\alpha \beta ^{0.45}-\alpha +1\\4.5=0.45\alpha \beta ^{-0.55}\end{cases}}} 線形信号への逆変換は次のとおりである: L = { V 4.5 V < 0.081 ( V + 0.099 1.099 ) 1 0.45 V ≥ 0.081 {\displaystyle L={\begin{cases}{\dfrac {V}{4.5}}&V<0.081\\\left({\dfrac {V+0.099}{1.099}}\right)^{\frac {1}{0.45}}&V\geq 0.081\end{cases}}} 階調変換曲線の大部分を占めるべき級数は0.45乗だが、線形部分によるオフセットがあるので、結果として等価的なガンマ値は約0.50から0.53となる(線形への逆変換のための逆数は約:1.9から2.0である)。 Rec. 709では表示参照ガンマ(EOCF/EOTF(英語版))を規定していないが、表示ガンマはEBU Tech 3320で議論され、ITU-R BT.1885で等価ガンマ値2.4と規定されており、これはディスプレイの黒がどれぐらい暗いかによって実際には規定された曲線から逸脱する。上記の数式が示すガンマ値は2.0よりも高い値となっているが、これはテレヴィジョンシステムが、「薄暗い周囲」効果を補正するためにシステムの総合入出力ガンマが約1.2で設計されているからである。このため、モニターのガンマはカメラ・ガンマの逆数にはなっていない。 Rec. 709とsRGBとが同じ原色点と白色点の色度を共有していることは注目に値するが、sRGBは等価ガンマ値2.2で出力(表示)される(実際の関数はRec. 709同様に区分的である)。 典型的な開発・生産実務では、入力画像のエンコード機能は、薄暗いリファレンス観察環境(ITU-R BT.1886勧告ではD65ないし日本ではD93の10ルクスとされている)でガンマ2.4(ITU-R BT.1886に準拠)のリファレンスモニターに表示して、最終的な画像が所望の見た目になるように調整される。とはいうものの、BT.1886はHDRでは問題があるので、BT.2390ではBT.1886にテーパー係数(1 – E2)4を追加するエルミート・スプライン(EETF)を定義している。
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伝達特性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 03:14 UTC 版)
Rec. 2020はガンマ補正のために、(12ビットでのみ)より高い精度でパラメーターが与えられていることを除けばRec. 709と同じ非線形伝達関数を定義している。 E ′ = { 4.5 E 0 ≤ E < β α E 0.45 − ( α − 1 ) β ≤ E ≤ 1 {\displaystyle E^{\prime }={\begin{cases}4.5E&0\leq E<\beta \,\!\\\alpha \,\!E^{0.45}-(\alpha \,\!-1)&\beta \,\!\leq E\leq 1\end{cases}}} ここで、E はカメラに入射する光の強度に比例しており、E′ は非線形信号に対応している ここで、 α = 1 + 5.5 * β ≈ 1.09929682680944 および β ≈ 0.018053968510807 (これらの値は、暗部の直線と、それ以外の曲線を滑らかに接続するため選択された) この規格では実用的な目的で次のα およびβ の値を使用できるとしている: サンプルあたり10ビットのシステムでは α = 1.099 および β = 0.018 (Rec. 709で与えられた値) サンプルあたり12ビットのシステムでは α = 1.0993 および β = 0.0181 Rec. 2020の伝達関数はエンコーディングでも使用することができるが、ほとんどのプロダクションではITU-R BT.1886勧告で定義されているガンマ2.4の伝達関数と等価な見た目となる、ITU-R BT.2035勧告で定義された評価をされるリファレンスモニターを使用することが予想されている。
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伝達特性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 14:09 UTC 版)
Rec. 601では0近傍では線形で、輝度の残りの範囲ではガンマ曲線に繋がる非線形伝達関数が定義されている。 E = { 4.500 L L < 0.018 , 1.099 L 0.45 − 0.099 L ≥ 0.018. {\displaystyle E={\begin{cases}4.500L&L<0.018,\\1.099L^{0.45}-0.099&L\geq 0.018.\end{cases}}}
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