伝達様式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/04 04:24 UTC 版)
「ミトコンドリアDNA」の記事における「伝達様式」の解説
ミトコンドリアは卵子の細胞質に約25万存在する。精子鞭毛基部にもわずかに存在するが、一般的に精子由来の物は受精前後に何らかの形で排除される。そのためもともとの卵子の中にあったミトコンドリアのみが細胞分裂後も引き継がれることになり、ミトコンドリアDNAは常に母性遺伝すると考えられる。父親から受け継いだという例も1例報告されているが、その患者はミトコンドリア酵素複合体の不足と重い運動機能障害を抱えている。 哺乳類の精子に含まれるミトコンドリアは、一般に受精後卵細胞の中で死滅してしまうとされる。精子由来のミトコンドリア(ミトコンドリアDNAを含む)は、後で胚の中で破壊されるようにユビキチンによる印が付けられることが1999年に報告されている。時に、例えばハイブリッド種において、このプロセスは失敗に終わる。
※この「伝達様式」の解説は、「ミトコンドリアDNA」の解説の一部です。
「伝達様式」を含む「ミトコンドリアDNA」の記事については、「ミトコンドリアDNA」の概要を参照ください。
- 伝達様式のページへのリンク