伝達網の整備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 19:34 UTC 版)
1261年のカリフの擁立と同じ時期、バイバルスはエジプト・シリア間に駅伝(バリード)制度を整備した。数10kmごとに駅舎が置かれ、街道沿いに住むアラブ遊牧民には駅舎に置かれる馬の提供が義務として課せられた。バリード制度の利用により、700km超の距離があるカイロ・ダマスカス間を4日で移動することが可能になり、危急の時には伝書鳩で警告が伝えられた。この制度によってバイバルスはカイロに留まりながらもモンゴル軍のみならず、各地の総督の動きも察知することができた。中央集権制度の確立、アラブ遊牧民への統制を強化した点において、バイバルスが創始したバリード制度は有用であったと言える。
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