伝説と歴史とは? わかりやすく解説

伝説と歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 09:45 UTC 版)

会下山」の記事における「伝説と歴史」の解説

会下山西南に雄伴郡(おともぐん)の郡衙郡家)があり、北風家先祖郡司をしていたという。また、北風家先祖がかつて仕えていた神功皇后の手形を祀る比売神敏馬神社より勧請?)の社と内実北風家祖を祀ったであったが、公的に北風家女系祖先神である天児屋根命祭神とした春日社の二社を祀っていたとされる。しかし、この春日社は、福原京造営の折、北風家平氏用命浜方出張して春日社一緒に移転した。 その直後平清盛による経が島築造のため、崩された塩山に大己貴命祀っていた神社とも纏められ現在の生田裔神八社一社である七宮神社になったとのことである。 古くは、法隆寺寺領としても知られ天平19年747年)の『法隆寺伽藍縁起流記資財帖』には、「雄伴郡宇治郷宇奈互丘」あるいは、「宇奈五丘」(うなごおか)の名で記載されている。「宇奈互」は、長田神社祭神事代主命の別名「雲梯(うなて)の神」が、かつて祀られており、これが訛ったとされている。北風家祖先務めていた役職名の「稲置」が訛ったという説もある。北風氏の出自膳氏に非常に近いので、膳氏の関りが深い法隆寺との関係も興味深い沢山の神社や寺に囲まれていた様でもある。また、同文書には会下山位置を表す文章で「東限は弥奈刀川、南限は加須加多池、西限は凡河内寺山、北限は伊米野と書かれている。 なお、雄伴郡は淳和天皇時代天皇の諱である「大伴」(おおとも)に発音が近いことから、八部郡(やたべぐん)と改名された。仁徳天皇の妃八田皇女名代付近にあったためとも言われている。改名当初八田部と書いた。 会下山南方にある、上沢遺跡からは、奈良時代~平安時代掘立柱建築物址、井戸址、軒瓦、硯、役人用の帯金具彩釉陶器全国でも珍しい完品出土物となった佐波理(さはり)鋺が出土している。 須磨寺は、淳和天皇時代大輪田泊海中から漁師によって引き上げられ一時会下山にあった恵偈山北峯寺(えげさんほくほうじ)の本尊とされていた聖観音菩薩光孝天皇勅願現在地移して創建されたという。 建武3年1336年)、湊川の戦いでは、楠木正成会下山本陣置いてわずか数百の手勢で数万足利尊氏の軍を迎え撃った明治34年1901年)の湊川改修で、苅藻川合流させるために、会下山の下に湊川隧道掘り新湊川開削された。湊川隧道呑み口側のには「湊川」、吐き口側には「天長地久」の小松宮彰仁親王揮毫扁額がある。

※この「伝説と歴史」の解説は、「会下山」の解説の一部です。
「伝説と歴史」を含む「会下山」の記事については、「会下山」の概要を参照ください。

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