伝説と実際
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レミングは、かなり長い間「集団自殺をする」と考えられていた。スカンディナビアでは「集団で海に飛び込む」という伝説が古くから知られ、また16世紀頃までは「雲の中から自然発生する」とも考えられており、1555年のスウェーデンの文献に、「雲から生まれる」ことを示唆する木版画が描かれている。「集団自殺をする」とする説は近年まで信じられており、現在でも誤解している人々は多い。 実際には、集団移住を行なっている際に一部の個体が海に落ちて溺れ死ぬことはあるが、これは自殺ではなく事故であり、すべての個体が海で溺れ死ぬことはない。また、レミングは泳ぎがうまく、集団移住の際に川を渡ることはよくある。
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伝説と実際
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 17:22 UTC 版)
リンドバーグらによって虚構の地名「アグロー」が地図に載せられてより数年後、ライバル会社であるランドマクナリー社がニューヨーク州の地図を発行した際に、「アグロー」も記載された。リンドバーグらはランドマクナリー社が地図を盗用したと考え、紛争が生じた。しかしこの紛争の中で、「アグロー」の名を冠する店舗が現地に実際に建てられていることが判明し、「アグロー」が地名と認識されているとして、ランドマクナリー社は著作権侵害に問われることはなかった。 地図への登場から紛争に至る前後については、以下のような話が語られている。 リンドバーグらはランドマクナリー社を訴えたが、ランドマクナリー社は法廷において、製図者が現地で "Agloe General Store" という雑貨店を確認したと主張した。店舗のオーナーはエッソ(現エクソンモービル社)のガソリンスタンドで地図を見た際に「アグロー」を知り、 これを地名と考えて、店名に「アグロー」を掲げたのであった。ランドマクナリー社の担当者が現地に赴く前に、郡の公式地図を確認したところアグローの地名と座標が示されていた、というバージョンもある。 「アグロー」は1930年代にゼネラル・ドラフティング社が地図に記入したペーパータウンで、エッソその他が配布する地図に転載された。その地点に建てられた店舗は、地図にあった地名から「アグロー」という屋号をつけた。 「アグロー」について地元ロスコーの人々を取材した『ニューヨーク・タイムズ』(2014年3月)および『朝日新聞』(2015年10月)の記事では、若干異なる経緯を載せている。 現地にあったのは雑貨店ではなく、釣り客用のロッジであった。リンドバーグらとランドマクナリー社との協議の中で「アグロー・ロッジ」という名のロッジの存在が明らかになり、提訴には至らなかった。 ロッジを開設した人物の孫ダーリン・ビアーズ(Darlene Beers)が『ニューヨーク・タイムズ』に答えたところによれば、1930年にビアーズの祖父はこのロッジを売却した。ロッジの買い手は、新たに設立した会社に「Agloe Lodge Farms」と名付け、その後ロッジは「アグロー・ロッジ」と呼ばれるようになった。 「アグロー・ロッジ」は1944年頃に閉鎖されたが、その後も「アグロー」は地図に載り続けた。『ニューヨーク・タイムズ』は1957年に、州道のドライブ記事の中で沿道の地名として「アグロー」に言及している。エッソやエクソンの地図には、20世紀末になっても「アグロー」が描かれていた。
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