企業キャンペーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:34 UTC 版)
「動物の倫理的扱いを求める人々の会」の記事における「企業キャンペーン」の解説
PETA は多くのキャンペーンで大手企業を対象にしている。 ケンタッキーフライドチキン、ウェンディーズ、バーガーキングなどのファーストフード企業はキャンペーンのターゲットにされてきた。Avon、ベネトン、ブリストル・マイヤーズ スクイブ、POND'Sで知られるチーズブローポンズ、ダウ・ケミカル、GMなどの動物による試験を行う企業には、ライバル企業の商品を購入するか、不買運動が行われている。 PETA はキャンペーンで成果を収めており、マクドナルドやウェンディーズは PETA にターゲットにされた後、ベジタリアン用の商品を提供している。ペット販売企業の Petco はいくつかの外国産動物の販売を停止し、ラルフ・ローレンは毛皮の使用を今後しないと言った。Avon、エスティローダー、ベネトンは動物を使って試験を行うことを中止し、アメリカ国防総省は武器の殺傷能力のテストにブタやヤギを撃つことを止め、テキサスの屠殺場は閉鎖となった。 2008年、ケンタッキー州ルイビルにある KFC の創始者であるカーネル・サンダースの墓標の近くに、PETA の反 KFC キャンペーンのリーダー、マシュー・プレスコットの墓石が立てられた。この墓石には縦読みすると「KFC は鶏を拷問している」(KFC Tortures Birds)という隠されたメッセージが書かれている。墓地管理側は撤去を約束しており、KFC は「PETA の行いは死者を冒涜する恥ずべき行為である」と不快の意を表明している。 2011年、PETA は5匹のシャチを原告としシーワールドを動物を奴隷扱いしているとしてアメリカ合衆国憲法修正第13条に基づき保護を求める訴えを起こした。連邦判事は2012年初めに訴えを却下している。 146年間営業を続けてきた動物サーカスのリングリング・ブラザーズに対しては、20年間にわたって、動物の扱いについて、米国農務省(USDA)に少なくとも130件の苦情を申し立て、2016年5月にゾウのサーカスでの使用を止めさせた。PETAはその後も他の動物すべての使用を止めさせる活動を継続、リングリング・ブラザーズは2017年5月の興行をもって解散となった。 2019年から、タイのココナッツ会社におけるサルの強制労働を追跡し、霊長類が首に鎖を付けて1日中ココナッツを摘まされていることを告発し、主要な食料品チェーンに同社製品の販売を停止するよう働きかけた。結果、コストコ、フードライオンなどを含む26,000以上の店舗が取引を停止、2022年には世界最大の小売業ウォルマートも取引を停止した。 対象企業の株式を購入するという手法も行っている。1957年の創業以来、パーカについた毛皮飾りに野生のコヨーテの毛皮が使用してきたカナダグースが上場した際、経営方針に影響を及ぼす目的で同社の株式を取得、同社は2021年6月に、自社製品に毛皮を使用しない方針を発表した。 また、バーバリーに対してエキゾチックスキンの使用廃止をもとめる7年間のキャンペーンの後、2022年5月、バーバリーはエキゾチックスキンの使用廃止を決定した。
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