他のシリーズと比べての特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 15:16 UTC 版)
「Crusader Kings」の記事における「他のシリーズと比べての特徴」の解説
プレイヤーは、序盤は東欧やアラビア、北アフリカ、イベリア半島等の異教徒を攻撃し威信値と信仰値を獲得し、同じキリスト教国の間では婚姻、政略を駆使して領土を拡大する。キリスト教国への宣戦布告には称号の請求(領有権の主張)が必要であり、それには蓄積した威信値を支払わなければならない。これらの値は個人に付随するもので、当主が亡くなって子などが跡を継ぐと、威信値や信仰値も新たに貯め直さなければならない。 広がった領土は(当時の状況を反映し)全てを王や公爵(つまりプレイヤー)が直轄して管理することはできないため、一族や家臣を封じる事で巨大な領地を維持していく事となる。しかし、封じた当時の家臣が信用に足る人物であったとしても、その子や孫も同じように信頼できる人物であるとは限らない。領地を拡大した偉大な王が死んだ時、多くの無能な封臣や野心旺盛な封臣を率いる事になった即位間もない若輩の王はどうするのか、どう出来るのか。 このように個人が主で領土が従であるという封建制の概念を反映し、個人に大きなスポットを当てている点が、国家、ひいては国土の運営が主眼である他のシリーズと大きく異なる。 CKでは最初から史実を基にしたイベントはほとんど用意されておらず、登場する人物もゲーム開始時以降に生まれる子供はすべて架空である。史実で繁栄した一族が開始早々に断絶という事も珍しくない。ゲームは他のシリーズのように史実にそったイベントなどの矯正を受けず、基本的なルールにのみ従って展開するため、プレイするたびに展開が異なるのも特徴の一つである。 史実イベントは遠くモンゴル高原からやってくるモンゴル帝国の二度の侵攻と、エルサレム王国建国、ドイツ騎士団設立程度である。モンゴル軍は非常に強力であり、もしそれまでにプレイヤーが王を名乗れていたとしても、一国で立ち向かうのは不可能といってよいだろう。 ランダムイベントは領土に盗賊が住み着いたりするような公的なものもあるが、子供のわがままをたしなめたり、親族が黒魔術に手を染めたりといった個人的なものが多い。 特に後者の成長イベントでは、プレイヤーの選択によって当事者の性格(好色・怠け者・勤勉など)が付与され、それらはゲームプレイに大きな影響を及ぼすこともある。晩年に授かった一人息子をわがままで不信心で怠惰な性格に育ててしまった王の悲哀を味わったり、教会から異端の疑いをかけられた有能な家臣に死を命じるか、追放するか、かばうか(自らも破門される可能性がある)で悩んだり、といったような様々なイベントがゲームをより面白くしている。
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