人事を巡る動きとは? わかりやすく解説

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人事を巡る動き

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 23:04 UTC 版)

中国共産党第十三期中央委員会第一回全体会議」の記事における「人事を巡る動き」の解説

1987年1月保守派による批判を受け、胡耀邦党総書記辞任し趙紫陽総書記代行となった胡耀邦辞任以前に、鄧小平第13回党大会向けて新たな指導部選定する責任者7人からなる七人小組」(薄一波楊尚昆王震姚依林宋任窮、伍修高揚)を任命していた。懸案となっていたのは中央政治局常務委員指名と、数名長老対す処遇であった趙紫陽は、長老引退しないのなら、中央政治局常務委員会権威を保つために、鄧小平引き続き政治局常務委員として留まるように要請していた。 保守派勢力伸長長老支配という海外批判留意した鄧小平は、全国人民代表大会常務委員長(国会議長)の彭真引退させ、陳雲李先念には名誉職あてがうことを提案し薄一波通じて3人を説得した。3人の処遇について、引き続きある程度権限持たせるかについても話し合われたが、鄧は「姑は1人いればいい」として、陳雲李先念介入を望まなかった。ところが、重要な問題については今後陳雲李先念相談することとなった7月7日薄一波趙紫陽に、第13期1中全会において今後鄧小平指導求め最終決定委ねることを発表するように提案した。この提案に鄧と趙は同意した当時政治局常務委員会は7人で、候補も7人いた。鄧小平当初改革派目される万里田紀雲加えた常務委員7人体制主張したが、姚依林が「万里重大な局面では優勢につく」「田紀雲問題のある親戚昇進させた」と批判したため、常務委員は5人となった楊尚昆国家主席に、万里彭真後任として全人代常務委員長に任命する決定下された趙紫陽第13回党大会正式に総書記になることは決まっていたので、後任国務院総理巡って候補李鵬姚依林分かれた陳雲李先念推薦する李鵬工学技術電力分野上がり経済担当した経験が殆ど無かったため手腕不安視され、経済分野明るく陳雲に近い姚依林2年総理務めてもらう案も出たが、高齢金融貿易以外の経験がないと鄧小平批判された。他に候補者探しても陳、拒否されるため、総理李鵬決まった。ただし、趙紫陽当面経済問題を扱うとも決められた。 李先念保守派影響力拡大するため、趙紫陽総理留まるべきと提案したが、陳雲と共に鄧力群総書記に担ごうとしていることを知った趙は、鄧小平相談する同様に保守派台頭危惧していた李鋭鄧力群過去問題を趙経由鄧小平報告し最終的に鄧力群政治局委員リストから外れた胡耀邦辞任後政治局常務委員会運営趙紫陽薄一波万里楊尚昆任され、趙の提案党中央書記処日常業務担当する胡啓立加えた5人からなるチーム(「五人小組」)が結成される第13回党大会指導部人事のために結成されたはずの七人小組は、一般人事にまで口を挟み始める。1987年黒龍江省発生した森林大火災責任取って林業部長解任されたが、後継人事に「七人小組」が介入したため人事通らず当時外遊中だった趙に替わって万里鄧小平抗議し通常の人事中央書記処と国務院担当することを薄一波了承させる。 その後も薄は党大会人事には省長や市長閣僚級幹部評価含まれいるから党中央組織部七人小組意見求めるべきと中央組織部長宋平要求した。また宋平通じて党大会終了後党中央人事業務支援するため、七人小組を残すべきと提案する。趙は当初決定順守する返答し人事介入して権力握ろうとする薄一波趙紫陽との関係は悪化した

※この「人事を巡る動き」の解説は、「中国共産党第十三期中央委員会第一回全体会議」の解説の一部です。
「人事を巡る動き」を含む「中国共産党第十三期中央委員会第一回全体会議」の記事については、「中国共産党第十三期中央委員会第一回全体会議」の概要を参照ください。

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