京阪電鉄和歌山支店の継承とは? わかりやすく解説

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京阪電鉄和歌山支店の継承

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 16:45 UTC 版)

合同電気」の記事における「京阪電鉄和歌山支店の継承」の解説

関西私鉄である京阪電気鉄道株式会社は、1920年代になって沿線大阪府京都府から外れて滋賀県和歌山県にも進出していた。そのうち和歌山県では1922年7月和歌山水力電気1905年設立)を合併して和歌山支店設置し和歌山市およびその周辺電気供給事業電気軌道事業開始。さらに1926年3月には日高川水力電気合併し御坊田辺地区供給区域追加した沿線以外への進出以外にも鉄道輸送力の増強傍系会社新京阪鉄道設立積極経営続けていた京阪電気鉄道であったが、積極経営により負債新京阪鉄道あわせて1億円を超えたため、昭和恐慌発生する財政面行き詰ってしまう。このため同社自主的な財政整理新京阪鉄道債務整理のための処置をとらざるを得なくなり和歌山支店売却踏み切ることとなった譲渡先社長が同じ三重合同電気合同電気)で、東邦電力四日市奈良支店譲渡と同様1930年1月契約締結された。 1930年1月5日付で京阪電気鉄道三重合同電気との間に締結され事業譲渡契約主な内容以下の通りである。 京阪電気鉄道三重合同電気対し和歌山支店管内事業電気供給事業軌道事業ほか)およびこれに関する資産(3650万円)を譲渡する三重合同電気は8分利付き社債総額2200万円発行し京阪電気鉄道交付する三重合同電気支払手形1450万円発行し京阪電気鉄道交付する上記契約承認する株主総会は、30日にまず京阪電気鉄道側で開催されたが、和歌山方面株主から猛烈な反対運動起きたため紛糾決選投票までもつれてようやく原案通り譲渡決定された。三重合同電気側の株主総会での承認社名変更東邦電力からの事業移管決議同様に31日付である。譲渡手続き準備都合上東邦電力分より遅れ、1930年5月10日完了した東邦電力譲渡対価として株式受け取ったのに対し京阪電気鉄道受け取ったのは社債および支払手形であったが、これは負債整理充当するという京阪社内事情からである。ただし、東邦電力合同電気より交付され株式72のうち10万同年9月京阪電気鉄道譲渡された。なお和歌山支店の毎半期300万円近い収入失った結果京阪電気鉄道その後続いた不況さらなる経営不振見舞われ1932年昭和7年上期無配へと転落した京阪社長太田後年和歌山支店合同電気への売却について、多額借金抱えて当時としてはやむをえなかったが、売却せずに切り抜けていたら無配にはならなかったはずなので失敗であった、と回想している。

※この「京阪電鉄和歌山支店の継承」の解説は、「合同電気」の解説の一部です。
「京阪電鉄和歌山支店の継承」を含む「合同電気」の記事については、「合同電気」の概要を参照ください。

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