事件の発覚・事件に関わる一連の報道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 08:23 UTC 版)
「貴ノ岩義司」の記事における「事件の発覚・事件に関わる一連の報道」の解説
問題が明るみに出たのは、11月場所3日目(11月14日)のことであった。マスコミ取材に対し、春日野広報部長は日馬富士の休場については「あくまで診断書(左腕の怪我)がでての休場であり、罰でない」と説明している。貴ノ岩の休場についても「あいさつ回りで2桁勝ちたいと言っていたそうだから安心していた。まさか休むのかと思った」と話している。この時、11月3日に鏡山危機管理部長が貴乃花と日馬富士師匠の9代伊勢ヶ濱に電話で聴取していたことも明かしている。両人ともに事実関係については「分からない」としていた。 師匠である貴乃花は11月14日の相撲協会の事情聴取ではじめて、10月下旬に鳥取県警へ被害届を提出したと報告した。また11月場所中から相撲協会にも貴ノ岩の所在が掴めず、貴乃花も「警察の捜査を優先させたい」として12月19日まで協会の調査やマスコミ取材に対して一切口を開かなかったことも不可解なこととして受け止められた。 警察に提出された診断書と11月場所休場のときに協会に出した診断書の内容が違うこと、協会に出した診断書に記載されている髄液漏や頭部骨折などはあくまで疑いであり確定した症状ではないという事実が11月中旬に発覚し、頭部の傷口を医療用ホチキスで止めている写真が11月下旬に公開された。また現場に居合わせた白鵬がビール瓶で殴られたという当初の報道を否定、「2人は次の日に握手を交わして、納得していた。こんなことになるとは思わなかった」と発言している。貴ノ岩本人が警察の聴取に対し「目をつぶっていたので、何で殴られたのかはわからない」と答えていることも報道された。 11月19日に、被害者の貴ノ岩が他の部屋のモンゴル人力士に暴行を加えていたことが報じられた。2018年12月に貴ノ岩本人が加害者となった付け人暴行事件が発覚した際にも、現役力士が「またか…」とつぶやいた他、これまで表沙汰になっていなかった暴力癖が報じられている。貴ノ岩は2017年5月に別部屋のモンゴル出身力士を自宅に呼びつけ「態度が気に入らない」と殴り倒し、同年8月の佐渡巡業では5月とは別のモンゴル出身力士に「風呂場のシャワーが出ないじゃないか!」と因縁をつけ顔面を数発殴ったうえ膝蹴りをしたという。それを知った白鵬・日馬富士が貴ノ岩に対して注意をしたことが暴行事件に発展したと一部報道は指摘している。 また2014年に引退した同部屋の貴斗志が相撲協会に対して起こした裁判での、貴麻衣・貴翔馬・古関などの元貴乃花部屋の引退力士たちの証言内容も報じられた。その内容によると、貴ノ岩は入門時からちゃんこ番や洗濯・掃除などの仕事をサボっており、他力士をエアガンで撃ったり、兄弟子まで殴るなどの苛めを繰り返していたという
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