事件の序章(洋館事件)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:02 UTC 版)
「ラクーンシティ」の記事における「事件の序章(洋館事件)」の解説
発端 1998年6月頃、犬型モンスターの目撃情報が相次いでいることを週刊誌が報じる。実際は、それから遡って5月頃にはすでに洋館、研究所、養成所などでバイオハザードが発生している。職員や研究員には防護服(『1』に登場する「飼育員の日記」では、宇宙服と形容されている) の着用が命じられたが、着用命令が出た時点で手遅れの状態となっており(T-ウィルス#性質も参照)、被害を抑えられないまま全滅してしまう。 7月に入るとアークレイで遭難者が多発し、郊外の孤立した民家が10人ほどの徒党に襲われて一家全員が惨殺されるという猟奇事件が発生する。この「人食い事件」の捜査は行き詰まり、さらに次々と人食い事件が発生する。この事件を受けてアークレイ山地は封鎖され、猟奇事件に対処できる唯一の部隊としてS.T.A.R.S.の介入が決定される。 23日、S.T.A.R.Sブラヴォーチームがアークレイ山中に投入され、ゾンビや犬型モンスターなどを確認して黄道特急を発見するが、同チームは壊滅状態に陥る。 24日、ブラヴォーチームの消息途絶を受けて同じくアークレイ山中に投入されたクリス・レッドフィールドらS.T.A.R.S.アルファチーム隊員たちは洋館を発見し、そこがすでにゾンビやB.O.W.が徘徊する危険地帯となっていることや、生物兵器「T-ウィルス」とそれを用いたアンブレラによる非人道的な実験が行われていることなど、恐怖の事実を突き止めていく。その結果、同チーム隊員たちを率いて同行していたS.T.A.R.S.総隊長のアルバート・ウェスカーがアンブレラの手先だったことが判明し、同チーム隊員のブラッド・ヴィッカーズの操るヘリコプターにクリスら生存者たちが救助された直後、洋館は自爆装置によって消滅する。この事件により、クリス、ブラッド、ジル・バレンタイン、バリー・バートン、レベッカ・チェンバース以外の隊員はすべて殉職したため、S.T.A.R.S.は事実上の壊滅を迎えてしまう。 洋館事件でのバイオハザードの原因 事件の約10年前、アンブレラ幹部養成所の所長だったジェームス・マーカスが、オズウェル・E・スペンサーとのアンブレラ内での権力抗争の末、彼の命令を受けたウェスカー率いる部隊の襲撃を受けて殺害される。T-ウィルス関連の研究はウィリアム・バーキンが引き継ぐが、マーカスは自らが研究していたT-ウィルスによって巨大化したヒルとして復活し、アンブレラ職員の乗る鉄道と洋館を復讐のために汚染させる。 洋館事件後のS.T.A.R.S.隊員の動き クリスらは洋館事件の報告を行うが、アンブレラの息が掛かった署長のブライアン・アイアンズはそれを揉み消し、クリスらによる調査を妨害する。まもなく、「G-ウィルス」の情報を掴んだクリスらはその詳細な調査を行うべく8月下旬にラクーンシティを離れてヨーロッパへ発ち、9月上旬には連絡が途絶えている。 なお、ジルはラクーンシティでの調査を目的として残留したためにバイオハザードに巻き込まれ、ブラッドはアンブレラを恐れてクリスらのような行動に出なかったためにネメシスに惨殺されることとなる。 洋館事件の影響 洋館の炎上によって周辺の森に火災が発生し、州兵や地元消防団の必死の消火活動も効果は薄く、広範囲の森が焼失する。 洋館でT-ウィルスとG-ウィルスの研究を行っていたウィリアムとアネットらバーキン夫妻は、S.T.A.R.S.の介入直前にアンブレラ製薬研究所へ研究資材と共に移動する。このことが、結果的には汚染物質の下水道流出につながることとなる。
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