事件の報道と「足利事件」の冤罪確定へ
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「北関東連続幼女誘拐殺人事件」の記事における「事件の報道と「足利事件」の冤罪確定へ」の解説
足利事件で無期懲役判決を受けた男性の支援者らが、男性の無実を訴えていたホームページにおいて、遅くとも2001年(平成3年)5月12日の時点で「群馬・栃木県境の未解決幼女殺害・失踪事件地図」という項がもうけられ、「群馬・栃木の県境で起きた他4件の誘拐殺人事件及び1996年(平成8年)に起きた太田市の女児連れ去り事件は連続事件なのではないか」いう観点からの検証がなされていた。その後、日本テレビの報道特別番組『ACTION』や『バンキシャ!』でも、記者の清水潔が「4件の誘拐殺人事件に加え、1996年(平成8年)に起きた太田市の女児連れ去り事件は連続事件なのではないか」とする観点から、2007年(平成19年)1月から報道を続けている。同番組では、足利事件の被疑者とされていた男性が1991年(平成3年)に逮捕されて身柄拘束中であるにもかかわらず、その5年後に類似事件である「太田市パチンコ店女児連れ去り事件」が発生したことから、「足利事件の解決」が不自然であるとし服役中の男性は冤罪の可能性があるとしてキャンペーン報道を展開。DNA型再鑑定の必要性を訴え続け、再鑑定が実施されたところ真犯人と男性のDNA型は一致せず釈放となった。2010年(平成22年)3月に再審により、男性の無罪が確定した。 2010年(平成22年)、足利事件の検証を行った最高検察庁は、足利事件を含む北関東で起きた事件が同一犯による連続事件の可能性を認めた。
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