主要なランド・アート作品とは? わかりやすく解説

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主要なランド・アート作品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 02:02 UTC 版)

ランド・アート」の記事における「主要なランド・アート作品」の解説

ドゥワン・ギャラリーの“Earthworks展”をリードしたロバート・スミッソンは、その2年後の1970年に、ランド・アート記念碑的作品とされる「スパイラル・ジェティ(英語版)」をグレートソルト湖完成させる。石と土で作られた、長さ457m(1500フィート)、幅4.57m(15フィート)の渦まき状をした「堤防」である。制作時水位記録的に低かったため、数年一度頻度でしか湖面現れない。 同じくEarthworks展”のメンバーであったマイケル・ハイザー(英語版)の「ダブル・ネガティブ」(Double Negative1969年)は、ネバダ州無人メサ頂部が平らで周囲断崖岩石丘)の縁に掘られた、長さ457m(1500フィート)、幅39.1m(30フィート)、深さ15.2m(50フィート)の巨大な溝である。この溝は途中、崖をまたぐよう掘られているため、二つ切断されている。この作品は、ドゥワン・ギャラリーのオーナーであるヴァージニア・ドゥワン(英語版)の所有物であったが、1985年ロサンゼルス現代美術館寄贈された。 モハーヴェ砂漠に3.6m(12フィート間隔二本平行線引き続けた「マイル・ロング・ドローイング」(Mile Long Drawing1968年)は、ランド・アートもう一人パイオニアであるウォルター・デ・マリア作品である。さらに1977年デ・マリアは、ニューメキシコ州砂漠一角多発エリアに、400本のステンレス製誘雷ポールを67m(220フィート間隔格子状並べたライトニング・フィールド稲妻の平原)」を完成させるポールの高さは、その先端が同一平面上に収まるように調整されるので一定しないが、平均で約6m(約20フィート)である。 そのほか現在、構築中の作品著名なものとしては、マイケル・ハイザーの「シティ」(City1972年始動)とジェームズ・タレルの「ローデン・クレーター」(1977年始動)がある。あまりに巨大なプロジェクトであるため2006年時点でも、最終的な完成時期両者とも依然として未定である。「ローデン・クレーター」の方は、作家ビジョンもとより制作記録積極的に公開されており、そのプロセス自体を「作品」ともみなせるものであるが、「シティ」の制作場所は、ネバダ州砂漠地ガーデン・バレー (Garden Valley) である。 ランド・アート特異な例として1998年6月26日発見されオーストラリアの「マリー・マン」がある。これは大きさ世界最大であり、最大であるにもかかわらず誰にも知られ制作された点、また作者名乗り出ず制作者不明な点でも特異である。南オーストラリア州中央部の町マリーの西60kmの台地位置し身長は2.6kmに達する。侵食から取り残されたため、周囲地面より30m程度高い標高50mの台地孤立して描かれている。

※この「主要なランド・アート作品」の解説は、「ランド・アート」の解説の一部です。
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