主な出版・収録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 08:52 UTC 版)
『成城だより』『成城だよりII』『成城だよりIII』の単行本は、文藝春秋から1981年3月5日、1983年4月、1986年5月に発行された。 『成城だよりI-III』は講談社文芸文庫と中公文庫で文庫化されている。講談社文芸文庫は上下2巻本の体裁で、上巻(2001年3月29日発売)は『成城だよりI』のすべてと『成城だよりII』の中途(1982年8月14日まで)を収録している。下巻(2001年4月10日発売)には『成城だよりII』(1982年9月1日から12月15日まで)と『成城だよりIII』すべて(1985年1月1日から12月13日まで)が収録されている。下巻の巻末には加藤典洋の解説、吉田煕生による年譜、さらに著書目録が掲載された。講談社文芸文庫版は、上下巻とも電子書籍化されている。講談社文芸文庫版は、筑摩書房版『大岡昇平全集』22(1996年)が底本である。 中公文庫版は、単行本と同じく3巻で発行された。『成城だよりI』(2019年8月22日発売)は本編の他に大磯居住時の日録『作家の日記』(1957年11月13日から1958年4月26日)を併録している。巻末の付録は、小林信彦による『成城だより』書評(「海」1981年5月号初出)と三島由紀夫による『作家の日記』書評(『群像』1958年10月号初出)の2編である。『成城だよりII』(2019年9月19日発売)では、巻末のエッセイを保坂和志が担当した(「ユリイカ」1994年11月号の再録)。『成城だよりIII』(2019年10月18日発売)の解説は金井美恵子によるもので、『大岡昇平全集』22(筑摩書房刊、1996年7月)の再録である。『成城だよりIII』巻末には、索引2種(人名と大岡の作品)が付属している。 『成城だよりI-III』の一部は、『ちくま日本文学全集 大岡昇平』(1992年)や、『証言その時々』(1987年筑摩書房、2014年講談社学術文庫)などに収録された。後者は大岡の著述のうち、戦争に関する思いや証言などをインタビューを除いてほとんど全部集めたものである。その例としては『成城だよりIII』の「八月は悪夢の月だ」(1985年8月14日、日航機事故や靖国参拝などを扱っている)がある。
※この「主な出版・収録」の解説は、「成城だより」の解説の一部です。
「主な出版・収録」を含む「成城だより」の記事については、「成城だより」の概要を参照ください。
- 主な出版・収録のページへのリンク