中山風穴地特殊植物群落とは? わかりやすく解説

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中山風穴地特殊植物群落

名称: 中山風穴地特殊植物群落
ふりがな なかやまふうけつちとくしゅしょくぶつぐんらく
種別 天然記念物
種別2:
都道府県 福島県
市区町村 南会津郡下郷町
管理団体 下郷町(昭41・3・3)
指定年月日 1964.06.27(昭和39.06.27)
指定基準 植3
特別指定年月日
追加指定年月日 平成18.03.31
解説文: 福島県南会津郡下郷町湯野上温泉西北標高八五五・六メートル中山東側山腹にある。風穴柱状節理有する輝石安山岩を覆う崖錐表面に数か所の集団をなして分布している。この風穴地は、地中温・地表温が外気比して著しく低く、また夏季露点以下となって濕潤であるため、ミズゴケその他の濕地性の植物多く生育し周辺ススキ主とする草原とは全く異った特殊な群落形成している。すなわちオオタカネバラ・ベニバナイチヤクソウ・ウサギシダ・ケウスノキ・イワシダレゴケ・タチハイゴケなどであり、普通高山帯生育する植物標高〇〇メートル前後低地群生することは稀有事例であり、学術価値が高いと認められる
S39-06-017中山風穴地特殊植物群落(天然記念物.txt: 湯野上温泉西北にある中山山腹にある。角礫堆積した斜面に、夏季冷気吐き出す区域が数か所あり、そこには周辺とはちがう植物すなわち高山性植物群落をなして繁茂している。中でもオオタカネバラ群落開花時期にはすばらし植物景観展開する同種のものでは秋田県下に「長走風穴高山植物群落」が指定されているが、類例少な現象である。
H11-07-060[[中山風穴地]なかやまふうけつち]特殊植物群落.txt: 下郷町湯野上温泉西北位置する中山標高855メートル)の中腹には、石英安山岩岩体剥離した薄板状の岩屑から成る崖錘発達しており、その下部には、孔隙から冷風吹き出す風穴散在している。こうした場所には、標高550メートル程度という低標高地にもかかわらずオオタカネバラベニバナイチヤクソウウサギシダイワダレゴケタチハイゴケなど、元来、高標高地に分布する植物群落発達しており、周囲植生とは著し対比示している。こうした群落学術上の価値により、天然記念物指定されたものであるが、その後周辺植生の変化にともない風穴植物群落にも樹木等の侵入がみられ、風穴地本来の植生退行懸念されるようになった。そこで、保全方策基礎資料を得るための調査事業平成7年度から9年度にかけて、下郷町により行われ平成10年3月報告書刊行された。この調査により、現指定地周辺にも風穴存在し指定地匹敵する風穴植物群落発達していることが明らかになった。また、その一方、現指定地内でもまったく風穴存在せず、また風穴特有の植物群落がまったくみられない地域があることが確認された。このため指定地見直し行い追加指定および一部解除を行うことにより、良好な風穴および風穴地特殊植物群落のいっそうの保護資するのである


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