中南部都市圏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 04:27 UTC 版)
中南部都市圏(ちゅうなんぶとしけん)とは那覇市を主な中心とし、沖縄市を副次的な中心とする都市圏である。面積約478 km2(県土面積の5分の1)に約116万人(県人口の8割)が暮らす。 中部とは沖縄市を、南部とは那覇市を中心とした地域だが、那覇市の求心力は中部にまで及ぶ一方、沖縄市の求心力は中部全体に及んでいない。その上、中部・南部は面積が全国平均を遥かに下回る小規模多数の市町村からなり、両地区を合わせても面積が北部に及ばないため、一纏めに中南部と区分する事が多い。ちなみに、中南部の各市町村の面積を比較すると、最大のうるま市でも86.01 km2で、それ以外の市町村の面積は全て50km2未満である。 中南部都市圏の人口密度は政令指定都市である北九州市を凌ぐ(面積は本島中南部の方がやや小さく、人口は約98万人の北九州市に比べて16万人程多い)ほど地方都市周辺としては非常に高い。なお那覇市や浦添市、宜野湾市などの近隣自治体に限っては三大都市圏並みの人口密度を誇る(那覇都市圏も参照)。その上、2003年に沖縄都市モノレール(ゆいレール)が開通するまで軌道系の公共交通機関が存在しなかった(ただし、戦前には複数の鉄道・軌道は存在していた。沖縄県の鉄道を参照。)ため、本土より自動車への依存度が高く、強度の車社会により中南部の道路は慢性的に渋滞気味である。しかし歴史的・地理的背景が異なる為、経済・産業の規模は人口規模より小さい。 なお、中南部の電話市外局番は098で統一されている(那覇MA。国頭郡恩納村・宜野座村・金武町と周辺離島の久米島町・渡嘉敷村・座間味村・粟国村・渡名喜村も含む。つまり本島中部、本島南部。慶良間・粟国諸島、久米島、恩納・金武地区が該当)。0988、0989X、0989XXに分かれていた市外局番が、1990年に桁ずらしにより統一された。これらの地域では広告(テレビ・ラジオのCMも含む)やお知らせ等で電話番号を紹介するとき市外局番の098を省略する場合が多い(沖縄県内の固定電話の加入世帯の大半がこのエリアであるのと、あとの市外局番が実質0980のみであるため)。
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