上槽とは? わかりやすく解説

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上槽(じょうそう)

醪を圧搾濾過して清酒清酒粕分離する操作をいい。あげふねともいう。最近は自動圧搾機普及しているが、昔は酒袋さかぶくろ)に醪をつめて、(ふね)の中にならべて搾った。その操作次のようである。
まず、醪を酒袋(5~9リットル入り)につめ、(ふね)の中に並べて積む。この間に、最初に出てくる白く濁った清酒荒走りあらばしり)という。が袋でいっぱいになると、の上カサ乗せて、さらに酒袋を積む。積み終わってから3時間くらいは、自らの重さきれいな酒が自然に出てくる。この間水槽みずぶね)という。
積み上げた酒袋の高さが低くなってくると、カサ枠を取り除き押蓋おしぶた)と枕木をのせて圧搾始める。これを押槽おしぶね)という。
翌日酒袋積み替えて(袋直し直し)再び圧搾する責槽せめぶね))。責槽から出る酒を責め(せめ)といい、また荒走り責め(せめ)より前に出る酒を中垂れなかだれ)という。

上槽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 15:45 UTC 版)

日本酒」の記事における「上槽」の解説

上槽(じょうそう)とは、醪(もろみ)から生酒なまざけ)を搾る工程である。杜氏判断で「熟成した」と判断された醪へ、アルコール添加や副原料投入され、これを搾って白米米麹などの固形分と、生酒となる液体分とに分離する杜氏蔵人言葉では搾り(しぼり)、上槽(あげふね)ともいう。 なお、固形分いわゆる酒粕さけかす)になる。原材料白米対す酒粕割合を、粕歩合かすぶあい)という。 上槽を行う場所を上槽場(じょうそうば)または場(ふなば)という。多く場合は、「ヤブタ式」などの自動圧搾機で搾られるが、「佐瀬式」などの搾り採用する酒蔵もある。大吟醸酒のように繊細な酒は、醪に掛かる圧力小さい袋吊り遠心分離などの方法で搾られる。 搾りだされた酒が出てくるところを槽口ふなくち)という。 また酒蔵では、その年初めての酒が上槽されると、軒下杉玉すぎたまもしくは酒林さかばやし)を吊るし新酒ができたことを知らせ習わしがある。吊るしたばかりの杉玉蒼々としているが、やがて枯れて茶色がかってくる。この色の変化また、その酒蔵新酒熟成具合人々知らせ役割をしている。

※この「上槽」の解説は、「日本酒」の解説の一部です。
「上槽」を含む「日本酒」の記事については、「日本酒」の概要を参照ください。

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